こんにちは、ハワードジョイマンです。
突然ですが、一つ聞かせてください。
「先週うちに来てくれたお客さんが、今日また来てくれたかどうか」——これを、あなたは数字で把握できていますか?
多くの居酒屋経営者の方が「なんとなく顔は覚えている気がする」とおっしゃいます。でも実際に再来店率を数値として追っている店は、決して多くないというのが、私が飲食店を中心に833件以上を支援してきた中での実感です。
リピーターが増えない原因は、接客が悪いからでも、料理がまずいからでもない場合も多いのです。「誰が来たか分からない」から、再来店の働きかけができていない——これが本質です。
この記事では、居酒屋のリピーターを増やすための仕組みを、基本から順番に解説します。特別な予算も、複雑なITの知識も、まず不要です。「まず何から手をつければいいか」を、具体的な手順でお伝えします。
📋 この記事でわかること
- リピーターが増えない本当の原因(集客費の問題ではない)
- 「来店=会員化」の仕組みを作る具体的なSTEP
- 再来店率をKPIに置いて数字で管理する方法
- LINE活用とモバイルオーダーを組み合わせる考え方
こんな方におすすめ
- ✅ 新規集客に広告費をかけているのに売上が積み上がらないと感じている方
- ✅ お客さんが「また来ます」と言ったきり戻ってこない状況が続いている方
- ✅ リピート率や再来店率を一度も数字で測ったことがない方
- ✅ 来店客の情報(氏名・来店頻度・注文履歴)を把握できていない居酒屋オーナーの方
- ✅ LINEや顧客管理ツールを使ったリピーター戦略を基礎から知りたい方

新規集客費を使い続けても、売上が積み上がらない理由
グルメポータルへの掲載費、SNS広告、チラシ配布——これらにお金をかけて、たしかに新規客は来ています。でもなぜか、月末の売上はいつも同じくらい。手元に利益が残らない。
この状態に心当たりがある方は、ちょっと立ち止まって考えてほしいのですが、新規客が来ているのに売上が積み上がらないということは、来た客が戻ってきていないということです。バケツに穴が開いていて、注いでも注いでも水が溜まらない状態と同じです。
では、なぜリピーターが増えないのか。よくある原因をシンプルに整理するとこうなります。
❌ よくあるパターン:「来てくれたことに感謝して終わり」
- 来店客が誰なのか記録していない
- 2回目に来たかどうかを測っていない
- 再来店の働きかけ(リマインドや特典案内)が仕組みとして存在しない
- 結果として、リピーターは「運よく戻ってきてくれた人」だけになる
✅ 推奨アプローチ:「来店=会員化」の仕組みを作る
- 来店時にお客さんの情報を会員として取得する
- 再来店率を月次・週次でKPIとして追う
- 一定期間来ていない客に、自動でアプローチできる仕組みを持つ
- リピーター売上比率が上がると、広告費を下げても売上が維持できるようになる
結論から言うと、リピーターを増やすとは「仕組みを作ること」であって、頑張ることではありません。スタッフが全員お客さんの顔と名前を覚えなくても、仕組みがあれば再来店を促せます。
「再来店率を測ろう」とは思っても、そもそも何のツールで、どのデータを見ればいいかが分からない——その詰まりを感じているなら、無料登録後すぐ使えるレシピ原価管理ツールやハワードジョイマンAIへの相談機能が、最初の整理に役立ちます。メールアドレスだけで登録でき、無料です。
「来店=会員化」の仕組みを作る4つのSTEP
では具体的にどう動けばいいか。順番に説明します。
リピーター戦略 STEP 1
来店時にLINE友だち追加を促す導線を作る
まず必要なのは、来てくれたお客さんの連絡先を取得することです。最もハードルが低くて効果的なのが、LINEの友だち追加です。テーブルにQRコードを置き、「友だち追加で10%オフクーポン」などの特典と組み合わせるとスムーズに登録してもらえます。ポイントは、スタッフが口頭で案内する動作を仕組みとして設計することです。「やる気のあるスタッフが声をかける」では属人化してしまいます。
⚠️ よくある失敗:QRコードを置いただけで終わり。登録後に何も送らないので、友だちが増えても再来店につながらない。
リピーター戦略 STEP 2
登録直後に「お礼+次回来店を促すメッセージ」を自動送信する
LINEに登録してもらったら、すぐに自動メッセージを送ります。「ご来店ありがとうございます。次回ご来店の際に使えるクーポンをお送りします」といった内容です。ここで大事なのは「自動」であること。手動で送ろうとすると、忙しい時間帯には絶対に抜けます。LINE公式アカウントのステップ配信機能を使えば、登録タイミングに合わせた自動送信が設定できます。
⚠️ よくある失敗:メッセージが宣伝臭く、「また飲みに来てください!」だけ。お客さんの気持ちに寄り添った文章になっていない。
リピーター戦略 STEP 3
「再来店率」を毎月KPIとして測定する
仕組みを作ったら、次は数字で結果を追うことです。再来店率の計算はシンプルです。「ある月に初めて来た100人のうち、翌月以降にもう一度来てくれた人が何人か」を追うだけ。この数字を毎月記録していくと、施策のどれが効いているかが見えてきます。感覚ではなく、数字で判断できるようになります。
⚠️ よくある失敗:最初の1〜2ヶ月は測るが、忙しくなると測定をやめてしまう。継続できる仕組みにしないと意味がない。
リピーター戦略 STEP 4
一定期間来ていない客に「呼び戻し」のメッセージを送る
30日・60日・90日と来ていないお客さんに対して、段階的にメッセージを送る仕組みを作ります。「最近お顔を見ていなくて寂しいです」「季節限定メニューのご案内です」といった内容です。これを全員に手動でやろうとするのは無理なので、顧客管理ツール(CRM)で自動化するのが現実的です。
⚠️ よくある失敗:メッセージを送るタイミングが遅すぎる(90日以上経ってから送っても、すでに別の店に定着している場合が多い)。
✓ ここまでのポイント
- リピーターが増えない根本原因は「来店客を記録していないこと」。頑張りではなく仕組みの問題。
- 「来店=LINE友だち追加=会員化」の導線を作ることが最初の一手。
- 再来店率を毎月KPIとして数字で追わないと、施策の効果が判断できない。
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LINE活用で「来店者総数が伸びた」という声
「理屈はわかるけど、本当に効果があるの?」と思う方のために、増益繁盛クラブの会員さんの声を紹介します。
「LINE友だちが増えて、再来店客数も含めた来店者総数が伸びました」
モバイルオーダーの導入を支援したお店の経営者
「新しいお客さんを集める」のではなく、「来てくれたお客さんと継続的につながれる状態を作る」——この発想の転換が、来店者総数を動かす鍵です。
注目してほしいのは、「新規客が増えた」のではなく「再来店客数も含めた来店者総数が伸びた」という表現です。つまり、同じ人が繰り返し来てくれるようになったことで、全体の来客数が底上げされたということです。これがリピーター戦略の本質的な効果です。
詳しいLINE活用の設計については、飲食店のLINE公式アカウント活用ガイドでも解説しています。仕組みの全体像を把握したい方はあわせて読んでみてください。
「『また来ます』と言っていただけるお客さんは多い。でも、実際に戻ってきているかどうかを測っていない店は少なくありません。再来店率を測り始めると、『こんなに低かったのか』と驚く経営者の方もいます。逆に言えば、そこに大きな改善余地がある」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・飲食店経営コンサルタント)
モバイルオーダーが顧客データの取得を自動化する
ここまでの仕組みを「手作業でやろう」とすると、現場は間違いなく回りません。スタッフが声をかけ忘れる、データを記録し忘れる、メッセージを送り忘れる——こういったヒューマンエラーが積み重なって、仕組みが崩壊します。
そこで効果的なのが、モバイルオーダーシステムを顧客データ取得の入口として使う方法です。お客さんがテーブルのQRコードからモバイルオーダーを使って注文する際に、LINEと連携して会員登録が完了する設計にできるシステムもあります。「注文する=会員になる」という流れができると、スタッフが声をかけなくても顧客データが自動的に蓄積されていきます。
増益繁盛クラブの会員さんの中には、モバイルオーダー導入後に「客単価がアップした」「注文点数が増えた」という声をいただいているケースもあります。売上への直接効果に加えて、顧客データの取得という間接的な効果も合わせて得られる点が、この仕組みの強みです。
居酒屋でのモバイルオーダーの具体的な活用イメージは、居酒屋にモバイルオーダーは合いますか?よくある質問に答えますの記事を参考にしてください。「うちの業態に合うのか?」という疑問への答えを丁寧にまとめています。
リピーター戦略を始める前に確認しておきたいこと
仕組みを作る前に、まず自分の店の現状を把握することが大切です。以下のチェックポイントで確認してみてください。
チェックポイント①:現在の再来店率を把握しているか
「なんとなくリピーターは多い気がする」では判断できません。実際に数字として把握しているかどうかを確認してください。
✅ ポイント:まず直近3ヶ月分のPOSデータや予約履歴を見て、同一客が複数回来ているかを確認することから始める。数字がない場合は、これから測定の仕組みを作ることが最優先。
チェックポイント②:来店客との連絡手段を持っているか
来てくれたお客さんに、再来店を促す連絡を送れる状態になっているかを確認します。
✅ ポイント:LINE公式アカウントが未開設の場合は即日作成できる。まず開設し、QRコードを印刷してテーブルに置くだけで最初の一歩になる。
チェックポイント③:施策を自動化できているか(属人化していないか)
「やる気のあるスタッフがいるときだけ動く仕組み」は仕組みとは言えません。担当者が変わっても、忙しい日でも、同じように動くことが条件です。
✅ ポイント:LINE公式アカウントのステップ配信や、顧客管理ツールの自動セグメント配信を設定することで属人化を排除できる。まず1つの自動化から着手する。
チェックポイント④:リピーター売上比率を追っているか
売上全体のうち、リピーターによる売上が何%かを把握しているかを確認します。
✅ ポイント:リピーター売上比率が高まるほど、新規集客費への依存度は下がっていく。目標として50%を目指すのも一つの考え方。リピーター売上比率を高める考え方も参考になります。
「『顧客リストがない』状態でも、仕組みを作り始めることはできます。最初の1ヶ月でリストがゼロから100人になれば、それはもう立派なスタートです。重要なのは、今日から測定を始めることです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・飲食店経営コンサルタント)
顧客リストがまだゼロという方は、顧客リストがゼロの状態から始める完全ガイドも参考にしてください。ゼロベースでの仕組みづくりを詳しく解説しています。
まとめ:リピーターを増やすのは「頑張り」ではなく「仕組み」
居酒屋のリピーターが増えない本当の原因は、料理や接客の質だけではありません。「来店客が誰かを把握していない」「再来店率を測っていない」という構造的な問題であることが多いのです。
この記事でお伝えしたことを簡単に振り返ります。
- 新規集客費をいくら使っても、リピーターが増えない限り売上は積み上がらない
- 解決策は「来店=会員化」の仕組みを作り、再来店率をKPIとして数字で追うこと
- LINE友だち追加を起点にした自動フォロー設計が、最も低コストで始められる第一歩
- モバイルオーダーと連携させることで、顧客データの取得を自動化できる
- 仕組みを動かし続けるには属人化の排除が前提。自動化できるものは自動化する
私が21年間・飲食店を中心に833件以上を支援してきた中で大切だと考えているのは、「頑張る量を増やす」ことではなく、「測定と仕組みを持つ」ことです。
まず今日できることは一つ。「自分の店の再来店率は何%か」を確認することです。その数字を持って初めて、次の打ち手が見えてきます。
「顧客データの取得を自動化したい」「モバイルオーダーとLINEを連携した仕組みを実際に導入したい」——そこまで具体的に考えが進んだなら、初期設定代行から定着支援まで一体で対応できる窓口に相談するのが近道です。モバイルオーダーなどの導入支援をしている当事務所では、システム導入と経営コンサルを一体で提供しています。