モバイルオーダー活用事例

ワンオペで回している店に密着|導入3ヶ月後の変化

こんにちは、ハワードジョイマンです。

「求人を出しても誰も来ない」「時給を上げる余裕もないのに、今いるスタッフまで辞めていく」「もう自分一人でやるしかない」——ここ数年、こういった声を本当に多くの飲食店経営者の方からいただいています。

ワンオペは「やむを得ない選択」として始まるケースがほとんどです。でも、仕組みが変わらないまま一人で回し続けると、身体的な限界より先に「このままでいいのか」という精神的な疲弊がやってくる。

今回は、そんなワンオペ状態でダイニーのモバイルオーダーを導入したオーナーの一日に密着しました。導入から3ヶ月後、何が変わって、何が変わらなかったのか——正直にお伝えします。

こんな方におすすめ

  • ✅ ワンオペまたは少人数で店を回している方
  • ✅ 求人を出しても応募が来ず、採用を諦めかけている方
  • ✅ 過去にITツールを入れたが使いこなせなかった経験がある方
  • ✅ モバイルオーダー導入後の「リアルな変化」を知りたい方
  • ✅ 客単価を上げたいが、値上げには踏み切れない方

📋 この記事でわかること

  1. ワンオペ店舗の一日のタイムラインと、導入前後の動き方の違い
  2. モバイルオーダー導入で実際に変化した業務・変化しなかった業務
  3. 客単価・注文点数・スタッフ負担への影響(3ヶ月後の実態)
  4. 導入を成功させるために必要な「定着フェーズ」の考え方
ワンオペで回している店に密着|導入3ヶ月後の変化 | 有限会社繁盛店研究所(Dinii正規代理店:モバイルオーダーシステム)

密着当日のプロフィール:静岡・郊外の小さなダイニングバー

今回密着したのは、静岡県内の郊外ロードサイドにある、席数24席のダイニングバー。オーナーの田村さん(仮名・40代)が一人でホール・キッチンを兼務するワンオペ体制です。もともとはアルバイトが2名いたものの、昨年末に相次いで退職。以降、補充できないまま一人運営が続いています。

ダイニーのモバイルオーダーを導入したのは、密着取材の約3ヶ月前。「正直、またシステムを入れて失敗するんじゃないかと思っていた」と田村さんは振り返ります。

11:00 開店準備|以前と変わった「仕込みの余裕」

開店は17時ですが、田村さんの一日は午前11時から始まります。食材の仕入れ確認、仕込み、清掃、そして営業前の準備。以前はこの時間帯に「メニューの手書きPOP作り」や「注文ミスが出たときのための確認作業」も含まれていたそうです。

モバイルオーダー導入後、メニューの変更はタブレット1台で完結するようになりました。「今日の限定メニューを写真付きで登録して、それがそのままお客さんの注文画面に出る。以前は手書きのPOPを作って、それでもスタッフ(自分)が口頭で説明していた」と田村さん。

仕込みに集中できる時間が増えた、というのが3ヶ月経った今の実感だといいます。

17:00〜20:00 ピークタイム|「オーダーを取りに行かなくていい」の意味

ワンオペで一番しんどいのは、キッチンに立ちながらホールの呼び出しに応えなければならない時間帯です。料理の途中で手を止め、テーブルへ行き、注文を聞き、また戻る——この往復が重なると、料理のクオリティが下がり、提供が遅れ、結果としてお客様の満足度が落ちる。

モバイルオーダー導入後、田村さんはこの往復をほぼゼロにできました。お客様がスマホから注文するので、オーダーはキッチンの画面に自動で入ってきます。「最初は『お客さんが使えるかな』って心配だったけど、QRコードをテーブルに置いたら、ほぼ全員が自然に使ってくれた」とのこと。

「ワンオペが苦しいのは、人手が足りないからじゃなくて、人手が必要な仕組みのまま一人でやっているからです。仕組みを変えれば、一人で回せる店の形がある」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所)

✓ ここまでのポイント

  • ワンオペの負担は「オーダーテイクの往復」が大きな原因のひとつ。モバイルオーダーはここを構造的に解消できる
  • メニュー管理のデジタル化により、仕込み・準備時間を本来の業務に集中させられる
  • 導入初期の「お客様が使えるか」という不安は、実際にはほぼ杞憂に終わるケースが多い

導入3ヶ月後の数字の変化|正直に話します

田村さんの店で起きた変化を、正直に整理します。

チェックポイント①:客単価は上がったか

モバイルオーダーの注文画面には、「おすすめ」「追加はいかがですか」の表示を設定できます。田村さんの場合、ドリンクの追加訴求を設定したところ、1テーブルあたりのドリンク注文数が増加。客単価は導入前と比べて1割強アップしました。

✅ ポイント:口頭でのおすすめは、ワンオペだと物理的に難しい。画面上での自動訴求が「言わなくても伝わる仕組み」を作る。

チェックポイント②:注文点数は変わったか

「お腹いっぱいだけど、もう1品頼もうかな」という心理は、スタッフに声をかけるのが億劫なときに止まります。モバイルオーダーなら、お客様が自分のタイミングで追加注文できる。田村さんの店では、1組あたりの注文点数が導入前より増えています。

✅ ポイント:「遠慮の注文ロス」はワンオペ店で特に起きやすい。注文のハードルを下げるだけで単価が変わる。

チェックポイント③:田村さん自身の負担は変わったか

「劇的に楽になった、とは言えないです」——田村さんは正直に言います。「でも、キッチンで集中できる時間が増えたのは確か。料理のミスが減ったし、閉店後にぐったりする度合いが少し変わった気がする」

✅ ポイント:ワンオペが消えるわけではない。ただ、「仕組みが助けてくれている」という感覚は、長く続ける上で大切な要素。

「モバイルオーダーの導入により注文点数がアップした。最初は半信半疑だったけれど、お客さんが自分のペースで追加注文してくれるようになって、売上の積み上がり方が変わりました」

飲食店オーナー(40代・男性)

「90日間の伴走」がなければ、また解約していた

田村さんが強調していたのが、導入後の定着サポートの話です。「過去に別のタブレット注文システムを入れたことがあって、そのときは初期設定が複雑で、結局スタッフも自分も使いこなせないまま解約した」と振り返ります。

今回は、システムの設定代行から始まり、導入後も90日間の定着支援を前提にサポートを進めました。最初の2週間は毎日確認、その後は週1回のレビューという形で、「どこで詰まっているか」を一緒に解消しながら進めていきます。

❌ よくある失敗パターン

  • システムを入れることがゴールになり、現場での定着設計がない
  • 初期設定を自分でやろうとして挫折し、そのまま放置
  • 使えていない機能があっても、誰にも相談できず月額を払い続ける

✅ 成功するアプローチ

  • 初期設定は代行してもらい、開店初日から「動く状態」でスタートする
  • 導入後90日間は伴走支援を受けながら、現場の疑問をその都度解消する
  • 売上・注文データを定期的にレビューし、メニューや設定を改善し続ける

「LINE友だちが増えて再来店客数も含めた来店者総数が伸びました。モバイルオーダーとLINEが繋がることで、一度来てくれたお客さんを次につなぎ止める仕組みができた感じです」

飲食店オーナー(50代・男性)

22:30 閉店後|田村さんが「続けられている」理由

密着の最後、閉店作業を終えた田村さんにこう聞きました。「3ヶ月経って、やめようと思ったことはありましたか?」

「ないですね。むしろ、これがなかったら今頃どうなっていたか、と思う」

劇的な変化ではありません。でも、毎日の小さな「ここが楽になった」の積み重ねが、ワンオペを続けられる理由になっている——それが3ヶ月間の密着で見えた、いちばん正直なところです。

ちなみに、田村さんの店では現在、モバイルオーダー導入と合わせてLINEによる顧客管理(CRM)の設定も進めています。来てくれたお客様を会員化し、再来店を促す仕組みを少しずつ育てている段階です。ワンオペだからこそ、新規集客より再来店のほうが費用対効果が高い——これは飲食店支援実績610件以上の経験から言えることです。

まとめ:ワンオペを「仕組みで補う」という発想

結論から言うと、モバイルオーダーは「人手不足を解決するツール」ではありません。「人手が必要な仕組みを、人手が不要な仕組みに置き換えるツール」です。

この違いは大きい。採用問題は解決しませんが、採用しなくても回せる構造に近づけることはできます。田村さんのケースは、その一つのリアルな例です。

「自分の店でも試してみたいけど、また失敗しそうで怖い」という方は、まずシステムを売り込まれる前に、現状の仕組みを一緒に整理することから始めましょう。導入が向いていない店には、正直にそう伝えます。それが21年間この仕事を続けてきた上での、私のスタンスです。

ご相談はお気軽にどうぞ。一人で抱えている課題を、まず言葉にするだけで整理されることも多いです。お待ちしております。

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