モバイルオーダー活用事例

スマレジから乗り換えた店の、導入前と導入後

こんにちは、ハワードジョイマンです。

少し驚く話から始めます。飲食店のPOSシステムについて調査したある調査によると、POSを導入している飲食店のうち、「今のシステムに不満があるが、乗り換えの手間を考えると動けない」と答えた経営者が6割以上にのぼるというデータがあります。使いにくさは感じている。でも変えるのが怖い。——その「怖さ」が、毎月の損失を積み上げ続けているとしたら、どうでしょう。

今回は、スマレジをメインのPOSとして使っていた飲食店が、Diniiへ乗り換えた実際のケースをご紹介します。業態は居酒屋スタイルのダイニング、3店舗運営の地方オーナー(40代男性)です。数字の変化だけでなく、「なぜそれが起きたか」という構造的な理由まで掘り下げていきます。自社と重ねながら読んでいただけると、きっと何か引っかかるはずです。

こんな方におすすめ

  • ✅ スマレジを使っているが、リピーター管理や顧客データの活用に限界を感じている方
  • ✅ POSとモバイルオーダー・CRMが別システムになっていて、管理コストが増えている方
  • ✅ 客単価が伸び悩んでおり、オーダーの仕組みから見直したい飲食店経営者の方
  • ✅ 過去にITツールを入れたが定着しなかった経験があり、次の一手に慎重になっている方
  • ✅ 3〜10店舗規模で、店舗間の数字のばらつきが気になっている方

📋 この記事でわかること

  1. スマレジ運用中に「見えていなかった問題」とその正体
  2. Diniiへ乗り換えた後、何がどう変わったか(数字の変化と背景)
  3. 成功した理由——システムではなく「仕組みの設計」が鍵だった理由
  4. あなたの店でも同じ変化を起こせるかどうかの自己診断ポイント
スマレジから乗り換えた店の、導入前と導入後 | 有限会社繁盛店研究所(Dinii正規代理店:モバイルオーダーシステム)

スマレジで「困っていなかった」のに、利益が残らなかった理由

このオーナーと最初に話したとき、印象的な言葉がありました。「スマレジには特に不満はなかったんですよ」。

POSとしての機能は十分。レジ業務は回っていた。でも、毎月の売上は前年比で微増なのに、通帳の残高が増えない。原価率が少しずつ上がっている気はするが、どのメニューが原因なのか特定できない。数字が出るのが翌月の中旬で、その頃には「先月の失敗」に気づいても打つ手がない——。

これ、スマレジが悪いわけではないんです。POSはあくまでレジです。売上を記録するツールとしては優秀。ただ、「利益を見るツール」としては設計されていない。モバイルオーダー・CRM・勤怠・予約が別々のシステムで動いていると、データが分散して、全体像が見えなくなる。

結論から言うと、このオーナーが抱えていた問題は「スマレジが使いにくい」ではなく、「複数システムのサイロ化による経営の盲点」でした。

チェックポイント①:自分の店のデータはどこにあるか

POS・モバイルオーダー・予約・勤怠・販促ツールが別々のシステムで動いている場合、月次の利益を出すのに何日かかりますか?翌週に出せていなければ、経営判断が常に後手になっています。

✅ ポイント:複数ツールをまたいで手作業で集計している時間コストは「見えないロス」です。まずシステムの棚卸しから始めてみましょう。

チェックポイント②:「売れ筋」と「儲け筋」を区別できているか

注文数が多いメニュー=利益に貢献しているメニューではありません。原価率・粗利・リピート誘引力の4軸で見直すと、売れているのに利益を圧迫しているメニューが必ず出てきます。

✅ ポイント:ABC分析を出数だけでなく粗利構成比で引き直してみてください。見える景色が変わります。

✓ ここまでのポイント

  • スマレジの問題ではなく「システムのサイロ化」が経営の盲点を生む
  • 売上は見えていても、利益・原価・顧客データが分散していると経営判断が遅れる

乗り換えを決断したきっかけと、実際に動いたプロセス

このオーナーが動くきっかけになったのは、「リピート率を教えてください」という私の一言でした。

答えられなかったんです。何%のお客さんが2回目に来ているか、測定していなかった。グルメサイトへの掲載料を毎月払いながら、来てくれたお客さんを誰が誰だかわからないまま帰していた。

「新規集客に費用をかけながら、再来店率を測っていない状態は、水を張りながらバケツの穴を塞いでいない状態と同じです。先に穴を塞がないと、いくら水を足しても満たされません」

ハワードジョイマン(中小企業診断士 / Dinii正規代理店)

乗り換えのプロセスはこんな流れでした。

乗り換え STEP 1

システム棚卸しと現状診断

月額でいくら、何のシステムに払っているかを全部洗い出しました。POS(スマレジ)、モバイルオーダー(別サービス)、予約管理、勤怠システム、LINEの配信ツール——合計すると月額で想定より3割高い金額を複数ベンダーに払っていました。

⚠️ よくある失敗:「乗り換えコストが怖い」と現状維持を選ぶケース。ただし、複数ベンダーへの合計支払額を計算すると、統合後の方が月額コストが下がるケースが多くあります。まず数字を出してから判断することが大切です。

乗り換え STEP 2

初期設定の代行と既存データの移行

メニュー登録・テーブル設定・スタッフ権限の設定は私のほうで代行しました。ここを現場スタッフに任せると、「設定が面倒で使われない」という典型的な失敗パターンになります。3店舗分の設定を2週間で完了しました。

⚠️ よくある失敗:導入研修を1回やって終わり、にすること。現場定着には最低90日間の伴走が必要です。

乗り換え STEP 3

モバイルオーダーの稼働と顧客データの蓄積開始

来店客がスマホから注文を入れると同時に、LINE連携で会員登録を促す導線を設計しました。来店=会員化の仕組みです。これによって、「誰が来たか」が初めて記録されるようになりました。

⚠️ よくある失敗:LINE登録を「任意」にして案内も曖昧にするケース。登録率が10%以下になります。導線の設計と現場スタッフへの声がけ指示がセットで必要です。

導入後3ヶ月で何が変わったか——数字で見る変化

結果から先に言います。

・客単価:導入前 3,800円 → 導入後 4,400円(約16%アップ
・注文点数:テーブルあたり平均 4.2品 → 5.8品(1.6品増
・LINE友だち:ゼロから3ヶ月で1,200人超
・リピート率(2回目来店率):測定開始から3ヶ月で34%を確認

客単価が上がった理由は、モバイルオーダーの画面設計にあります。写真付きメニュー・おすすめ表示・オプション訴求がスマホ上で自然に機能するため、スタッフが口頭でおすすめしなくても追加注文が増えます。「頼みやすい環境」を作るだけで、客単価は変わります。

「モバイルオーダーを導入してから、お客さまが自分からトッピングやサイドメニューを頼んでくれるようになりました。以前は遠慮していたのか、スタッフに声をかけるのが面倒だったのか——注文点数が明らかに増えました」

3店舗運営・居酒屋ダイニングオーナー(40代)

LINE友だちが増えたことで、月に2回の配信で再来店を促せるようになりました。増益繁盛クラブの会員さんの中には、LINE配信だけで月間の来店者総数が1.2倍になったという方もいます。グルメサイトへの掲載費を削減しながら、顧客との直接的なつながりを強化する——これが「自分のお店の言葉で集客できる状態」です。

さらに、数字が見えるようになったことで店長会議の質も変わりました。以前は「なんとなく先月は良かった・悪かった」という感覚論で終わっていた議論が、「3号店の火曜夜の原価率が他店より4%高い。理由はドリンクのロスか仕込み量の問題」という具体的な話し合いになりました。

なぜ同じシステムを入れても成果が出ない店があるのか

正直に言います。Diniiを導入しても、成果が出ない店はあります。

違いはシステムではなく、「導入後の設計と定着」にあります。

❌ システム導入で終わるパターン

  • 初期設定を現場スタッフに丸投げし、使いこなせないまま形骸化
  • LINE連携を設定したが、配信のネタがなく放置
  • データは取れているが、誰も見ていない
  • モバイルオーダーを入れたが、メニュー写真が未登録のまま

✅ 成果が出るパターン

  • 初期設定を代行し、現場スタッフへの研修をセットで実施
  • LINE配信の月次カレンダーをあらかじめ作成し、運用ルーティンを確立
  • 週次で数字を確認し、異変があれば翌週に対策を打つサイクルを回す
  • メニュー写真・おすすめ設定・オプション訴求を最初から作り込む

「ツールを売って終わりにするつもりはありません。私が気にするのは、3ヶ月後にちゃんと使えているか、数字が動いているか、です。そのために導入前から一緒に設計します」

ハワードジョイマン(中小企業診断士 / Dinii正規代理店)

飲食店支援610件以上の経験から言えるのは、失敗した導入の9割は「ツールの問題」ではなく「定着設計の問題」だということです。過去にITツールを入れて使いこなせなかった経験のある方ほど、今度は導入前の設計と伴走支援にこだわってほしいと思っています。

あなたの店は乗り換えで何が変わるか——自己診断

チェックポイント③:顧客データは蓄積されているか

今の仕組みで「先月来てくれたお客さんのうち、今月も来た割合」を把握できますか?POSだけでは来店者の識別はできません。顧客管理と連動した仕組みが必要です。

✅ ポイント:来店を会員化する導線がなければ、顧客データはゼロのままです。再来店率をKPIに置くことから始めてください。

チェックポイント④:月次の利益はいつ確定するか

翌月の10日以降に先月の利益が確定している場合、経営判断が常に3〜4週間遅れています。日次で利益が見える状態に近づけるほど、打ち手の速度が上がります。

✅ ポイント:リアルタイムのデータ基盤がなければ、経営者は「過去の結果」しか見られません。

まとめ——乗り換えは「恐怖」ではなく「設計」の問題

スマレジからDiniiへ乗り換えたこのオーナーが得たのは、システムの変更ではありません。「経営の見え方」が変わったことです。

日次で利益が見える。来てくれたお客さんが誰か分かる。配信して来店に繋がったかどうかが追える。店長と数字で話せる——これが揃って初めて、「売上は前年比プラスなのに利益が残らない」という状態から抜け出せます。

乗り換えを躊躇している方に一つだけ聞きたいのは、「今のシステムで、再来店率を把握できていますか」ということです。答えがNOなら、話を聞いてみる価値はあると思います。

静岡県清水区を拠点に、全国の飲食店経営者の方をサポートしています。Dinii導入後の定着まで責任を持って伴走しますので、まずはお気軽にご相談ください。

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