飲食店DX

IT導入補助金でモバイルオーダーは対象になりますか?よくある質問に答えます

結論から言うと、モバイルオーダーシステムはIT導入補助金の対象になります。ただし、対象になるかどうかは「どのシステムを、どの事業者から導入するか」によって変わります。この記事では、飲食店経営者の方からよく聞かれる疑問を一気にまとめて、実務目線で回答します。

こんにちは、ハワードジョイマンです。静岡県清水区を拠点に、飲食店専門の経営コンサルタントとして21年活動しています。中小企業診断士であり、Dinii(ダイニー)の正規販売代理店でもあります。IT導入補助金の申請サポートは、これまで多くの飲食店経営者の方と一緒に取り組んできました。

補助金の話になると「聞いたことはあるけど、手続きが面倒そうで……」と二の足を踏む方が圧倒的に多いです。実際、制度を知っていながら申請を断念した中小企業・個人事業主は全体の6割以上というデータもあります(中小企業庁調査より)。手続きの複雑さで、もらえるはずのお金を取りこぼしているんです。もったいない。

この記事では「対象になるの?」「自分で申請できるの?」「採択されたらいつお金が入るの?」といった疑問を、Q&A形式で丁寧に解説します。

📋 この記事でわかること

  1. モバイルオーダーがIT導入補助金の対象になる条件
  2. IT導入支援事業者との共同申請が必要な理由と流れ
  3. 申請スケジュール・補助額・よくある失敗パターン
  4. 補助金を活用してモバイルオーダーを導入した場合の経営効果

こんな方におすすめ

  • ✅ モバイルオーダーの導入コストを補助金で抑えたい飲食店経営者の方
  • ✅ IT導入補助金という言葉は知っているが、申請方法が分からない方
  • ✅ 過去に補助金申請を検討したが、手続きの複雑さで断念した方
  • ✅ 3〜30店舗規模で、複数店舗へのシステム導入コストを抑えたい方
  • ✅ IT導入支援事業者が必要と聞いたが、どこに相談すればいいか分からない方
IT導入補助金でモバイルオーダーは対象になりますか?よくある質問に答えます | 有限会社繁盛店研究所(Dinii正規代理店:モバイルオーダーシステム)

IT導入補助金でモバイルオーダーシステムは対象になりますか?

対象になります。IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者が業務効率化や売上向上のためにITツールを導入する際に、その費用の一部を国が補助する制度です。モバイルオーダーシステムは「業務プロセスの改善」に直結するツールとして、対象カテゴリに含まれます。

ただし、どのシステムでも対象になるわけではありません。「IT導入支援事業者」として事前登録された事業者が提供するツールに限られます。つまり、あなたが気に入ったシステムを好きな業者から買えばいい、というわけではないんです。ここを知らずに動いてしまうのが、最初の失敗ポイントです。

チェックポイント1:導入しようとしているシステムは補助金対象ツールですか?

IT導入補助金の対象ツールは、IT導入支援事業者が事前に申請・登録した製品に限定されます。気になるシステムがあれば、まず「IT導入支援事業者の登録があるか」を確認しましょう。

✅ ポイント:システムの営業担当者に「IT導入補助金の対象ツールとして登録されていますか?」と直接確認する。登録番号を教えてもらえれば確実です。

チェックポイント2:自社は補助金の対象事業者ですか?

IT導入補助金の対象は、中小企業・小規模事業者です。飲食業の場合、資本金5,000万円以下・従業員50名以下であれば、ほぼ対象になります。法人・個人事業主ともに申請できます。

✅ ポイント:gBizIDプライムアカウントの取得が申請の前提条件。取得まで2〜3週間かかるため、申請を考え始めたら真っ先に動いてください。

✓ ここまでのポイント

  • モバイルオーダーはIT導入補助金の対象になる。ただし登録済みのIT導入支援事業者が提供するツールに限る
  • 申請前にgBizIDプライムアカウントの取得が必要。時間がかかるので早めに動くこと
  • 「どのシステムでも対象」ではないため、まず対象要件の確認から始める

IT導入補助金は自分一人で申請できますか?

IT導入補助金は、IT導入支援事業者と申請者(飲食店オーナー)が共同で申請する仕組みです。飲食店側だけで申請を完結させることはできません。これが多くの方がつまずくポイントです。

逆に言えば、信頼できるIT導入支援事業者さえ見つかれば、申請作業の大半はその事業者がサポートしてくれます。あなたがやることは「自社の情報提供」「内容確認」「申請ボタンを押す」くらいに絞られます。

私がよくお伝えするのは、「補助金申請は一人でやろうとするから難しい。共同作業だと思えば、意外とシンプル」ということです。

「補助金の手続きは確かに煩雑です。でも、IT導入支援事業者と二人三脚で進めれば、飲食店のオーナーさんが一から書類を書き上げる必要はありません。私たちが骨格を作り、あなたに確認していただく流れが基本です。申請をためらう理由の大半は、誤解から来ています。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・Dinii正規販売代理店)

IT導入補助金 申請の大まかな流れ

導入準備 STEP 1

gBizIDプライムの取得

経済産業省の「gBizID」サイトから申請。郵送確認があるため、取得まで2〜3週間かかります。補助金を考え始めたら、このステップだけは早めに動いてください。

⚠️ よくある失敗:「補助金を使おう」と決めてから動き始め、gBizID取得の時間が足りず、公募期間に間に合わない。

導入準備 STEP 2

IT導入支援事業者・対象ツールの選定

IT導入補助金のポータルサイトに登録されているIT導入支援事業者の中から、モバイルオーダーを扱う事業者を選びます。ここで「システム導入だけでなく、経営改善まで伴走してくれるか」を確認するのが重要です。

⚠️ よくある失敗:システムを売って終わりの事業者を選んでしまい、現場定着ができず結局使わなくなる。補助金を使ってもツールが死んでいれば意味がありません。

導入準備 STEP 3

IT導入支援事業者と共同で申請書類を作成・提出

事業計画(どんな課題をどう解決するか)を記載した申請書を、IT導入支援事業者と一緒に作成します。採択後、ツールを導入します。

⚠️ よくある失敗:「売上が上がります」という曖昧な記述では審査が通りにくい。「原価管理の自動化により月次報告の作業時間を○時間削減する」など、具体的な業務改善の根拠を書く。

導入準備 STEP 4

導入・実績報告・補助金の受取

採択後にシステムを導入し、一定期間後に「実績報告」を提出します。報告が承認されてから補助金が振り込まれます。先払いではなく後払いである点を資金計画に組み込んでおいてください。

⚠️ よくある失敗:「採択=即入金」と思い込み、資金繰りが狂う。採択から入金まで数ヶ月かかるのが通常です。

補助金の金額・補助率はどれくらいですか?

IT導入補助金(通常枠)の補助率は1/2以内、補助額は5万円〜450万円が目安です(申請する枠・年度によって変わります)。

たとえば、モバイルオーダーシステムの導入費用が100万円だった場合、最大50万円の補助を受けられる計算になります。自己負担は50万円。これは大きいですよね。

また、省力化・インボイス対応などの要件を満たす場合は補助率が上がる枠(インボイス枠・セキュリティ対策推進枠など)もあります。複数の枠を比較した上で、最も有利な申請方法を選ぶことが大切です。

「モバイルオーダーを導入してから客単価が上がりました。補助金も使えたので、初期投資の不安がだいぶ軽くなりましたね。」

飲食店経営者(40代・男性)

実際に、モバイルオーダーの導入によって客単価がアップしたという声は、私の周りでも複数聞いています。スタッフが注文を取りに行く手間がなくなる分、お客さまが自分のペースで追加注文をしやすくなるからです。システム投資の回収スピードが思ったより早いと感じる経営者の方が多いです。

過去に別のITツールを導入して失敗しています。それでも申請できますか?

申請できます。過去の導入失敗歴は、今回の申請に原則影響しません。

ただ、過去に失敗した理由を振り返ることは非常に重要です。私がよくお伝えするのは「システムが悪かったのか、定着の仕組みがなかったのか」を分けて考えてほしい、ということです。

❌ よくある失敗パターン

  • 導入したが、使い方を教えてもらえず現場が混乱した
  • スタッフが変わるたびに使い方が引き継がれず、誰も使わなくなった
  • IT担当者が退職し、サポート窓口に電話できる人がいなくなった

✅ 定着するIT導入の共通点

  • 初期設定を導入支援事業者が代行してくれる
  • 現場スタッフへの研修・フォローが導入後も続く
  • 90日間など、一定期間の伴走支援が前提になっている

補助金を使って「また失敗した」では悔しすぎます。だからこそ、システム選びよりも「誰と一緒に入れるか」が重要なんです。

申請から採択・入金まで、どれくらい時間がかかりますか?

おおよその目安は次のとおりです。

  • gBizID取得:2〜3週間
  • 申請書作成・提出:IT導入支援事業者と進めれば1〜2週間
  • 審査・採択通知:申請締切から1〜2ヶ月
  • システム導入・実績報告:採択後に着手、1〜3ヶ月
  • 補助金入金:実績報告承認後、1〜2ヶ月

全体で申請開始から入金まで6〜8ヶ月かかるイメージを持っておいてください。補助金は後払いなので、一時的に自己資金でシステム費用を支払い、後から補助金が戻ってくる形です。資金繰り計画には必ず組み込んでください。

また、IT導入補助金は年に複数回の公募が行われていますが、枠によっては定員に達した時点で締め切られます。「来年でいいか」と後回しにしていると、申請のチャンスを逃します。

まとめ:補助金を使ってモバイルオーダーを導入するなら、まず動く順番を確認しましょう

この記事でお伝えしたことを整理します。

  • モバイルオーダーはIT導入補助金の対象になる(ただし登録済みのIT導入支援事業者経由のツールに限る)
  • 申請は飲食店単独ではできない。IT導入支援事業者との共同申請が必須
  • gBizIDの取得に時間がかかるため、今すぐ動き始めることが大切
  • 補助金は後払い。資金繰り計画に入金タイミングを組み込むこと
  • 過去の失敗は申請の妨げにならないが、「誰と入れるか」の選定が再失敗を防ぐ鍵

飲食店経営者の方から「補助金の使い方がよく分からない」「申請書類が難しそうで……」という声を本当によく聞きます。でも実際に一緒に動き始めると「これだけのことだったの?」と言っていただけることが多いです。

私たちはIT導入支援事業者として、Diniiのモバイルオーダーシステムの導入支援と、IT導入補助金の申請サポートを一体で行っています。「対象になるか確認したい」「まず話を聞いてみたい」という段階から気軽にご相談ください。

申請から実績報告まで、一貫してサポートします。一人で抱え込まずに声をかけていただければと思います。

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