こんにちは、ハワードジョイマンです。
「また求人サイトに掲載料を払ったけど、応募ゼロだった」
「時給を上げたのに、また辞めた」
「ホール1名欠けたまま、もう3ヶ月が経つ」
飲食店の経営者から、こういう話を毎週のように聞きます。特に地方・郊外のロードサイド店になるほど、人の問題は深刻です。有効求人倍率が高い地域では、「もっと頑張って採用しよう」という努力の問題ではなく、構造的に人が集まりにくい環境になっています。
そこで今回は、「採用コストに投資するか、省人化に投資するか」という選択肢を正面から比較してみたいと思います。どちらが正解かは一概には言えませんが、自分の店がどちらに向いているかを判断するための基準を示します。結論から言うと、多くの飲食店経営者にとって、今の時代は省人化への投資のほうが費用対効果が高い局面に入っています。
こんな方におすすめ
- ✅ 求人広告を出しても応募が集まらず、採用費用が無駄になっていると感じている方
- ✅ 時給を上げても離職が止まらず、人件費だけが増えている方
- ✅ 省人化ツールに興味はあるが、費用対効果の判断基準がわからない方
- ✅ 3〜30店舗を運営しており、各店舗の人員配置の最適化を考えている方
- ✅ 過去にITツールを導入したが定着せず、再挑戦を検討している方
📋 この記事でわかること
- 採用コストと省人化投資、それぞれに何円かかっているかの現実
- 地方・郊外の飲食店が採用に頼り続けるリスク
- 省人化投資が効果を発揮しやすい店舗の条件
- どちらに投資すべきか判断するための具体的な基準

採用コストの「見えない総額」を計算したことはありますか
求人サイトへの掲載料は、多くの場合1件あたり数万円から十数万円。それに加えて、採用が決まった後の研修時間・教育コスト・ユニフォーム代・初月の戦力化されていない期間の人件費……これらを全部足すと、1人採用するのにかかるコストは、飲食店の場合でも30万〜50万円になることは珍しくありません。
さらに問題なのは、「採用できたとしても辞める」リスクです。厚生労働省の調査では、飲食業の離職率は全業種の中でも高い水準が続いています。採用して3ヶ月以内に辞めてしまえば、そのコストはほぼ全額が消えます。
チェックポイント①:採用コストの実態を把握しているか
掲載料だけでなく、採用後の研修コスト・戦力化までの期間・早期離職の確率まで含めて計算すると、採用1人あたりのコストはいくらになりますか?
✅ ポイント:直近1年間の採用関連費用の合計を出し、実際に定着したスタッフの数で割ってみてください。その数字が、あなたの店の「採用1人あたりの真のコスト」です。
チェックポイント②:離職の本当の原因を把握しているか
時給を上げても辞めるケースでは、原因は賃金ではなく「報われている実感の欠如」であることが多いです。評価が見えない、頑張りが認められないという状況が続くと、金額の問題ではなくなります。
✅ ポイント:直近半年以内に辞めたスタッフに、退職の本音を聞いたことがありますか?「忙しいから」「合わなかったから」という表面的な理由の奥に何があるかを確認することが先決です。
✓ ここまでのポイント
- 採用コストは掲載料だけでなく、研修・早期離職を含めると1人あたり30〜50万円になることも
- 離職の主因は賃金よりも「承認・評価の欠如」であるケースが多い
省人化投資の「実際の効果」はどこに出るのか
省人化と聞くと、「機械に人の仕事を奪わせる」というイメージを持つ方もいますが、僕の考え方は少し違います。省人化の本質は、「スタッフが本来すべき仕事に集中できる環境を作ること」です。
具体的に言うと、ホールスタッフが1回のオーダーを取るために費やす時間を、モバイルオーダーで削減することで、その時間をお客さまとの会話・提案・接客の質向上に使えるようになります。接客業なのに、伝票を書く時間のほうが長い——これは本末転倒です。
増益繁盛クラブの会員さんの中には、モバイルオーダーを導入したことでホール1名分のシフトを削減し、その原資を既存スタッフの時給アップと処遇改善に回した事例があります。採用コストをゼロにしたまま、スタッフ満足度が上がった形です。
❌ 採用コストに頼り続けるパターン
- 求人掲載→応募ゼロ→掲載料だけ消える、を繰り返す
- 採用できても早期離職→またゼロから採用・教育コストが発生する
- 人手不足の根本構造は変わらず、経営体力だけが削られ続ける
- 地方・郊外ほど有効求人倍率が高く、努力で解決できない壁にぶつかる
✅ 省人化投資を先行させるパターン
- オーダーテイクと会計業務をお客さまのスマホへ移管し、必要な人員数を構造的に減らす
- 現在のスタッフが回せる仕組みを先に作り、採用は補完的な位置づけにする
- 削減できたシフトコストを既存スタッフの処遇改善に回し、定着率を上げる
- 人が入れ替わっても仕組みが継続するため、店舗品質が安定する
「採用の問題を採用で解こうとする限り、この戦いは終わりません。人が来ない前提で、店の仕組みを設計し直すことが先決です」
ハワードジョイマン(中小企業診断士/有限会社繁盛店研究所)
では、採用コストが有効なのはどんな場面か
誤解しないでほしいのですが、採用コストが「ムダ」と言っているわけではありません。採用が有効に機能する局面は確かにあります。
たとえば、新店舗の立ち上げ時に店長候補を採用する場合。あるいは、料理人・専門技術者といった代替が難しいポジションの補充。こういったケースでは、採用コストをかけることに合理性があります。
一方で、「ホールの一般スタッフが足りない」「ランチのピーク時間だけ人手がほしい」という悩みは、省人化で対応できる可能性が高い。ここに求人広告の費用を使い続けるのは、費用対効果の観点から見直す価値があります。
チェックポイント③:補いたいポジションの性質を整理しているか
「人が欲しい」という悩みを一括りにせず、そのポジションが「スキル・判断力が必要な役割」なのか「仕組みに置き換えられる作業」なのかを区別することが重要です。
✅ ポイント:直近で欠員しているポジションの業務内容を書き出してみてください。その業務の何割が「オーダーを取る・運ぶ・会計する」といった作業系ですか?作業系が多いほど、省人化が有効です。
「LINE友だちが増えて再来店客数も含めた来店者総数が伸びた」
モバイルオーダー導入後のお客様の声
どちらに投資すべきか——判断のための4つの基準
結論として、どちらに投資すべきかを判断するために、以下の4つの基準を使ってください。
省人化投資が先の場合(4つの条件に2つ以上当てはまるなら)
判断基準 STEP 1
直近3ヶ月の採用応募数がゼロ、または1〜2件にとどまっている
地方・郊外のロードサイド立地で、求人サイトへの掲載を続けても応募がない場合は、採用市場での競争で勝つことが構造的に難しい状態です。省人化への切り替えを優先してください。
⚠️ よくある失敗:「もう少し時給を上げれば来るはず」と判断し、さらに掲載料をかけ続けて費用だけが積み上がる。
判断基準 STEP 2
採用しても1年以内の離職率が50%を超えている
採用できたとしても半年以内に辞めてしまう状況なら、入口より出口の問題です。省人化でスタッフの負担を減らし、既存スタッフの定着を先に改善することが優先です。
⚠️ よくある失敗:人が辞める原因を「忙しさ」だと思い込み、人を増やそうとする。忙しさの原因が「仕組みのなさ」であれば、採用しても同じ離職が繰り返される。
判断基準 STEP 3
ホール業務の大半が「オーダー取得・運搬・会計」で占められている
スタッフの業務をタスク分解したとき、上記の3つで8割以上を占めるなら、これらをモバイルオーダーで代替することで現在の人員が余裕を持って回せる可能性が高いです。
⚠️ よくある失敗:「うちの店には合わない」と先入観で省人化ツールを却下し、毎月数万円の求人費用を払い続ける。
判断基準 STEP 4
複数店舗を運営しており、店長候補の育成が追いつかない
店舗を増やしたいが任せられる人材がいない、という場合は、仕組みに判断を任せる設計が必要です。省人化とAI活用を組み合わせることで、店長の属人的な判断をデータで補えます。
⚠️ よくある失敗:「店長が育つまで出店を待つ」戦略を取ると、出店タイミングを逃す。物件は待ってくれません。
「モバイルオーダーの導入により注文点数がアップした。スタッフが注文を取りにいく手間がなくなり、お客さまが自分のペースで追加注文できるようになったことが大きかったと思います」
モバイルオーダー導入後のお客様の声
まとめ:採用か省人化か、ではなく「どちらを先に解決すべきか」
採用コストと省人化投資、どちらも「人手不足」という同じ課題に対するアプローチです。ただ、その効果の持続性と費用対効果は、今の飲食業の環境においては大きく異なります。
採用コストは「今いない人を連れてくる」ための費用です。その人が定着しなければリセットされます。一方の省人化投資は「今いるスタッフで回せる仕組みを作る」ための費用です。仕組みは辞めません。
もちろん、省人化ツールを導入するだけで終わっては意味がありません。僕がこだわっているのは、「ツールを売らず、仕組みを売る」という姿勢です。導入後の定着まで責任を持ち、90日間の伴走支援を前提に一緒に動く——そこまでセットでなければ、現場には根づきません。支援実績610件以上、業界経験21年の中で見てきた失敗の多くは、「導入がゴールになってしまったこと」でした。
まず自分の店が今どちらの局面にあるかを確認することから始めてください。その判断を一緒にするところから、喜んでお手伝いします。
省人化オペレーションの導入や、モバイルオーダーシステムの活用について詳しく知りたい方は、以下からお気軽にご相談ください。現状の課題をヒアリングした上で、費用対効果の見通しを一緒に整理します。
まずは情報収集から、という方はこちらをどうぞ。モバイルオーダーシステムの具体的な活用方法を無料でご確認いただけます。お待ちしております。