こんにちは、ハワードジョイマンです。
「モバイルオーダーを入れたいけど、何から始めればいいのかわからない」「業者に連絡したら、いきなり営業トークになって引いた」「以前タブレット端末を導入したけど、現場に定着しなくて解約した」——こういう声、本当によく聞きます。
モバイルオーダーの導入を検討し始めた飲食店経営者の方のほとんどが、「何をどの順番で確認すればいいかわからないまま、とりあえず見積もりを取った」という状態でスタートしています。でも正直に言うと、準備不足のまま見積もりを取っても、比較する軸がないので選べないんです。
この記事では、見積もり依頼の前に確認しておくべき7つのステップを順番に解説します。21年間・飲食店支援610件以上の現場経験から、「ここを飛ばして失敗した」というポイントに絞って書きました。
📋 この記事でわかること
- モバイルオーダー導入前に確認すべき自店の現状チェック項目
- 見積もりを正しく比較するために必要な「軸」の作り方
- 導入後に現場定着させるための準備と考え方
- 補助金を活用してコストを抑える方法
こんな方におすすめ
- ✅ はじめてモバイルオーダーの導入を検討している飲食店経営者の方
- ✅ 過去にITツールを導入して定着しなかった経験がある方
- ✅ 見積もりを取ったものの、何を基準に選べばいいか迷っている方
- ✅ 省人化・客単価アップ・リピーター獲得を同時に実現したい方
- ✅ 補助金を活用してIT投資のコストを抑えたい方

なぜ「見積もり依頼前」の準備が重要なのか
モバイルオーダーのシステムは、今や数十種類以上が市場に出回っています。月額費用も機能もバラバラで、単純に金額だけで比較しようとすると必ず判断を誤ります。
よくある失敗パターンはこうです。「とりあえず安いところで」と決めたら、POS連携がなくて結局手入力が残った。あるいは「機能が多そう」と選んだら、現場のスタッフが使いこなせなくて2ヶ月で形骸化した。
見積もり依頼の前に自店の状況を整理しておくと、「自分たちには何が必要で、何は不要か」という軸ができます。その軸があれば、業者との打ち合わせも主導権を持って進められます。
「システムを選ぶのではなく、自分の店に合った仕組みを選ぶ。その順番を間違えると、どんな良いシステムも現場で死にます」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所)
見積もり依頼前に確認する7ステップ
導入準備 STEP 1
現在のオペレーションの「紙」を書き出す
注文を取る→キッチンに通す→料理を運ぶ→追加注文を取る→会計する、という一連の流れを現在どうやっているか、紙に書き出してください。「当たり前すぎて書けない」という方がいますが、それが問題の根っこです。書き出してみると、どこに時間がかかっているか、どこでミスが起きやすいかが見えてきます。モバイルオーダーはオペレーション全体を変えるツールなので、現状を把握していないまま導入すると「何が改善されたのかわからない」まま終わります。
⚠️ よくある失敗:「なんとなく今のやり方はわかっている」で進めてしまい、導入後も旧来の業務フローが残って二重作業が発生するケース。
導入準備 STEP 2
「解決したい問題」を1つに絞る
省人化したいのか、客単価を上げたいのか、リピーターを増やしたいのか——全部同時にやろうとすると、全部中途半端になります。まず「一番痛い問題」を1つ決めてください。それが導入後の成功基準になります。たとえば「ホールが1人足りない状態が続いている」なら省人化が最優先。「来てくれるお客さんの顔が毎回変わる」ならCRM連携が最優先、という具合に絞ります。
⚠️ よくある失敗:機能一覧を見て「これもあれも使いたい」となり、結果として現場に最も必要な機能の設定が後回しになるパターン。
導入準備 STEP 3
既存システムとの連携可否を確認する
現在使っているPOS、勤怠管理、予約システム、会計ソフトのメーカーと型番を書き出してください。モバイルオーダーを入れても、既存のPOSと連携できなければ、結局二重入力が発生します。連携できるか否かは、見積もりの前提条件として必ず確認が必要です。「後から聞いたら連携できなかった」という話は珍しくありません。
⚠️ よくある失敗:「おそらく連携できると思う」という認識のまま契約し、追加費用や改修コストが発生するケース。
導入準備 STEP 4
Wi-Fi環境を事前に確認・整備する
モバイルオーダーはお客様のスマートフォンや店内タブレットをインターネットに繋いで動かします。Wi-Fiが不安定な環境では、注文が飛ぶ・画面が固まるといったトラブルが起き、スタッフもお客様も不満を抱えることになります。導入前に、店内の各テーブルエリアで実際に通信速度を測定しておくことを強くすすめます。無料のスピードテストアプリで十分です。
⚠️ よくある失敗:導入後に「奥の席だけつながりにくい」と判明し、クレーム対応に追われるケース。ルーターの増設コストが後から発生することも。
導入準備 STEP 5
メニューの棚卸しをしておく
モバイルオーダーを入れると、メニュー情報をシステムに登録します。このとき「いつの間にかメニューが30品増えていた」「写真が半分しかない」「アレルギー情報が整理されていない」という状態だと、登録作業だけで数週間かかります。導入前に、現在のメニュー数・カテゴリ構成・写真の有無を確認しておくと、設定代行をお願いする場合もスムーズです。
⚠️ よくある失敗:登録作業が終わらないまま稼働日を迎え、未登録メニューを口頭で案内するというモバイルオーダーの意味がない状態になるケース。
導入準備 STEP 6
スタッフへの説明タイミングと担当者を決める
現場スタッフへの説明が後手に回ると、「急に変わった」「使い方がわからない」という抵抗感が生まれます。特に長く働いているベテランスタッフほど、旧来のやり方に慣れているため、丁寧な説明が必要です。「いつ・誰が・どう説明するか」を導入前に決めておいてください。スタッフの納得感が、現場定着率を大きく左右します。
⚠️ よくある失敗:オーナーだけが導入を決め、店長への共有が稼働直前になるパターン。店長の不満が現場に伝播して定着が遅れます。
導入準備 STEP 7
補助金の対象要件を確認する
IT導入補助金や省力化投資補助金を活用すると、モバイルオーダー導入にかかる費用の一部を補助金でまかなえる場合があります。ただし補助金はIT導入支援事業者(ベンダー)との共同申請が必要で、単独では申請できません。見積もりを取る前に「このシステムは補助金対象になるか」を確認しておくと、資金計画がスムーズに立てられます。
⚠️ よくある失敗:「補助金を使うつもりだった」と相談するタイミングが契約後になり、要件を満たせず自己負担になるケース。
✓ ここまでのポイント
- 見積もり前に「現状のオペレーション」「解決したい問題」「既存システム」の3つを整理することが最重要
- Wi-Fi環境とメニューの棚卸しは、意外と時間がかかる準備作業——早めに着手すること
- 補助金の活用可否は「見積もり前」に確認しないと手遅れになる
7ステップを終えたら、何を基準に業者を選ぶか
ここまでの準備が終わったら、ようやく業者選びです。このとき、私がいつもクライアントに伝えるのは「システムを買うな、仕組みを買え」という話です。
❌ よくある選び方(失敗しやすいパターン)
- 月額費用だけで比較する
- 機能の多さで選ぶ
- 「有名だから安心」で決める
- 導入後のサポート内容を確認しない
✅ 推奨する選び方
- 「自店の課題」に対してどう解決するかを説明してもらえるか
- 初期設定の代行・現場定着までの伴走支援が含まれているか
- 導入後のデータ(客単価・注文点数・再来店率)を一緒に見てもらえるか
- 補助金申請のサポートが受けられるか
私自身、Dinii(ダイニー)の正規代理店として導入支援を行っていますが、「入れるだけ」で終わる支援はしていません。導入前の現状診断から、初期設定の代行、90日間の定着伴走、そしてデータを使った経営改善まで、一貫して並走します。
「再来店率は何%ですか?」——この質問に即答できない経営者には、まずそこから一緒に確認します。モバイルオーダーはあくまで手段。目的は、利益が残る仕組みを作ることです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所)
実際に導入した飲食店経営者の声
「モバイルオーダーの導入で、テーブルに店員が行かなくても追加注文が入るようになり、注文点数が明らかに増えました。お客様が気軽に頼んでくれるようになった感じがします」
居酒屋オーナー(40代・男性)
「最初は常連さんがスマホで注文できるか不安でしたが、実際には高齢のお客様でもすんなり使ってもらえました。LINE友だちも増えて、来店者数全体が伸びています」
ダイニング経営者(50代・女性)
まとめ|準備が整ってから、動き出す
モバイルオーダーの導入は、「とりあえず見積もりを取る」から始めると高確率で失敗します。7つのステップを順番に確認して、自店の状況を整理してから動き出してください。
改めて7ステップを整理すると、
- 現在のオペレーションを書き出す
- 解決したい問題を1つに絞る
- 既存システムとの連携可否を確認する
- Wi-Fi環境を確認・整備する
- メニューの棚卸しをしておく
- スタッフへの説明タイミングと担当者を決める
- 補助金の対象要件を確認する
増益繁盛クラブの会員さんの中には、この7ステップを事前に整理したことで、導入後3ヶ月で客単価が目に見えて上がった方もいます。逆に準備なしで進めて、現場定着に半年かかったケースも見てきました。差はシステムの良し悪しではなく、準備の差です。
飲食店経営者の方で、モバイルオーダーの導入を具体的に検討されている方は、まず無料でご相談ください。自店の状況を整理するところからお手伝いします。
「まずシステムのことだけ知りたい」という方は、こちらから無料で情報を受け取れます。