こんにちは、ハワードジョイマンです。
実は、スマートフォンの利用率は60代で約8割、70代でも約6割を超えています(総務省「通信利用動向調査」)。「高齢者はスマホが使えない」という思い込みは、もうアップデートが必要な時代です。とはいえ、モバイルオーダーの操作が難しくて高齢のお客さまが困ってしまう——そんな場面は確かに起こり得ます。今回は「高齢のお客さまでも使えるのか?」という、飲食店経営者の方からよくいただくこの疑問に、正面から答えていきます。
📋 この記事でわかること
- 高齢のお客さまがモバイルオーダーを使える・使えないの実際
- 60代・70代のお客さまが迷いやすいポイントと現場での対策
- モバイルオーダーがむしろ「高齢者に優しい」理由
- 導入時に経営者が準備すべきこととよくある失敗
こんな方におすすめ
- ✅ 「高齢者が多い店にはモバイルオーダーは向かない」と思っている方
- ✅ 客層に60代・70代が多く、IT導入を迷っている飲食店経営者の方
- ✅ 過去にタブレット注文を導入したが定着しなかった経験がある方
- ✅ スタッフ不足を解消しつつ、接客品質も落としたくない方
- ✅ モバイルオーダー導入の「現実的な始め方」を知りたい方

高齢のお客さまはモバイルオーダーを使えないのですか?
結論から言うと、「使えない」ではなく「使い慣れていない」が正確な表現です。
私がこれまで支援してきた飲食店610件以上の現場で見てきた実感として、高齢のお客さまがモバイルオーダーを使えない最大の原因は「システムの複雑さ」ではなく、「最初の一歩のとっかかりの分かりにくさ」にあります。QRコードを読み取る、というその一動作のハードルを超えれば、画面自体は大きな文字と写真が表示されるため、むしろ紙のメニューより見やすい、と感じる方が少なくありません。
実際、私が代理店として取り扱っているダイニー(Dinii)のモバイルオーダーは、スマートフォンの標準ブラウザで動作するため、アプリのインストールが不要です。「アプリを入れる」という工程がなくなるだけで、高齢者の離脱率は大きく下がります。
高齢のお客さまが迷いやすいポイントはどこですか?
20年以上飲食店の現場を見てきた経験から言うと、迷いが生じるのは大体この3か所です。
チェックポイント1:QRコードの読み取り方が分からない
テーブルにQRコードが貼ってあっても、カメラを向ければいいのか、専用アプリが必要なのか、分からない方は一定数います。
✅ ポイント:テーブルに「カメラを向けるだけでOK!」の一言メモを添えるだけで解決できます。スタッフが「このコードをカメラで読むと注文できますよ」と一言添えるだけでも十分です。
チェックポイント2:「注文確定」ボタンを押すタイミングが分からない
商品を選んだあと、「これで本当に注文が入ったのか?」と不安になる方が多いです。
✅ ポイント:注文完了後の「ご注文を承りました」の表示を大きく、分かりやすくすることが重要です。ダイニーでは完了画面のカスタマイズが可能なので、初期設定の段階でここを丁寧に整えることが定着の鍵になります。
チェックポイント3:スマホを持っていないお客さまへの対応
70代以上のお客さま、特に単身で来店される方の中にはスマホを持っていないケースも残ります。
✅ ポイント:モバイルオーダーはあくまで「選択肢のひとつ」として運用するのが現実的です。スタッフが口頭で注文を取るルートを残しておくか、店内にタブレットを1台備えておくと、取りこぼしがありません。「全員モバイルオーダー強制」にしないことが、高齢者対応の基本です。
✓ ここまでのポイント
- 「高齢者が使えない」は「使い慣れていない」の言い換え。最初の一歩のサポートが最大の対策
- アプリ不要のブラウザ型モバイルオーダーは、高齢者の心理的ハードルが低い
- QRコード読み取り・注文確定画面・スマホを持たない方への対応、この3点を整えれば現場の混乱はほぼなくなる
モバイルオーダーは高齢者にむしろ優しい面がありませんか?
実はあります。私がよくお伝えしているのは、「高齢者にとって、スタッフを呼んで注文する行為自体がストレスになっているケースがある」ということです。
混んでいる店で手を挙げてもスタッフが来ない、注文を聞いてもらえるか不安で早めに決めてしまう——こういった「遠慮の注文」は、飲食店の客単価を静かに下げています。モバイルオーダーなら、自分のペースで、メニューの写真を見ながら、追加注文をしたいタイミングで、誰に気を使うこともなく注文できます。
増益繁盛クラブの会員さんの中には、「常連の高齢のお客さまから『自分のペースで頼めて楽になった』と言ってもらえた」という声もあります。
「モバイルオーダーを導入してから、注文点数が目に見えて増えました。特に追加注文のハードルが下がったのが大きいと感じています。」
居酒屋オーナー(50代・男性)
「LINE友だちが増えて、再来店客数も含めた来店者総数が伸びました。常連さんとの接点が以前より増えた感覚があります。」
ダイニングバー経営者(40代・女性)
「モバイルオーダーは『高齢者が多いから無理』と言われてきた業態ほど、導入後の変化が大きい。先入観でやらないのが、一番もったいない選択です。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・ダイニー正規販売代理店)
導入するとき、経営者はどんな準備が必要ですか?
高齢者対応を前提にモバイルオーダーを導入するには、システムを入れるだけでなく「定着の設計」が必要です。私が支援する際は必ず以下のステップで進めます。
導入準備 STEP 1
客層の実態を把握する
まず「自店の客層の何割が60代以上か」を確認します。来店者の年代構成が分からないまま導入設計をすると、後から「高齢者が多い時間帯だけ混乱する」という状況が起きます。
⚠️ よくある失敗:「うちはファミリーが多いから大丈夫」と思っていたら、平日ランチは高齢者比率が高く、昼のオペレーションだけ崩れてしまった、というケースがあります。
導入準備 STEP 2
QRコード設置とテーブルメモの整備
QRコードを貼るだけでなく、「読み取り方の説明文」をテーブルに置くことで、スタッフがいなくても最初の一歩を踏み出せる環境を作ります。
⚠️ よくある失敗:QRコードだけ貼って説明なし、という状態で運用を始めると、スタッフへの呼びかけが逆に増えて、省人化どころか業務量が増えます。
導入準備 STEP 3
スタッフへの「初期サポートトーク」の共有
「このQRコードをカメラで読み取ると、画面でご注文いただけます。ご不明な点があればすぐに伺います」——このひと言をスタッフ全員が言えるようにするだけで、高齢のお客さまの不安はほぼ解消されます。
⚠️ よくある失敗:マニュアルを作ったが周知されず、スタッフによって説明がバラバラになり、お客さまが混乱するパターンが頻発します。
私が提供している90日間伴走型の導入支援では、こうした「現場定着の設計」まで込みで進めています。システムを入れて終わり、ではなく、現場がちゃんと動くまでを一緒に見届けるのが私のスタイルです。
「導入がゴールだと、必ず現場で止まります。高齢者対応に限らず、定着の設計なき導入は、コストを増やすだけです。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・ダイニー正規販売代理店)
高齢者が多い店では、モバイルオーダーを諦めた方がいいですか?
諦める必要はまったくありません。ただ、「全員モバイルオーダー」にしようとしないことが大切です。
❌ よくあるパターン:モバイルオーダーのみに切り替え、スタッフの注文対応を完全になくす
- スマホを持たないお客さまが取り残され、クレームにつながる
- 高齢のお客さまが「ここは使いにくい店」と感じてリピートしなくなる
- 現場スタッフも対応に迷い、かえって混乱する
✅ 推奨アプローチ:モバイルオーダーを「選べる選択肢のひとつ」として設計する
- スマホ注文・口頭注文の両方を残し、スタッフの負担を段階的に減らす
- モバイルオーダーに慣れたお客さまが増えるにつれて、自然にシフトしていく
- 高齢者ほど「自分のペースで選べる」体験を評価し、リピーターになりやすい
モバイルオーダーは「人手をゼロにするツール」ではなく、「スタッフの時間を注文取り以外に使えるようにするツール」です。高齢者が多い店ほど、接客会話の時間を増やせるというメリットがあります。
まとめ:高齢のお客さまへの対応は「設計」の問題です
「高齢者が多いからモバイルオーダーは無理」という声は、現場でよく聞きます。でも実際は、最初の一歩をサポートする仕組みさえ整えれば、年代を問わず使いこなせるケースがほとんどです。
大切なのは、システムを入れることではなく、お客さまが迷わない環境を設計すること。そして、導入後の現場定着まで責任を持って伴走してくれるパートナーを選ぶことです。
静岡・清水を拠点に全国の飲食店経営者の方を支援している私、ハワードジョイマンは、ダイニーの正規販売代理店として、システム導入と経営コンサルを一体で提供しています。「うちの客層に合うか相談したい」「過去に導入したが定着しなかった」という方も、お気軽にご相談ください。
まずは情報収集から、という方はこちらからどうぞ。
具体的な導入のご相談は、こちらからお気軽にどうぞ。