モバイルオーダーシステムの活用について

なぜ私は、すべての店にモバイルオーダーを勧めないのか

「ジョイマンさん、うちもモバイルオーダー入れたほうがいいですよね?」

この質問、本当によくいただきます。人手不足が深刻になるなかで、こうした相談が増えています。

でも正直に言います。私は、相談に来てくれた方の全員にモバイルオーダーを勧めているわけではありません。むしろ、「今のお店の状態だと、入れても意味がないと思います」とお断りすることもあります。

導入支援をする立場でそれを言うのは変だと思うかもしれません。でも、それが私のスタンスです。今日はその理由を、正直に話させてください。

こんな方におすすめ

  • ✅ モバイルオーダーの導入を検討しているが、本当に効果があるか不安な方
  • ✅ 過去にITツールを導入したが、使いこなせず解約した経験がある方
  • ✅ 人手不足を理由にシステム導入を急ごうとしている飲食店経営者の方
  • ✅ 3〜30店舗規模で、店舗間の成績の差に悩んでいる方
  • ✅ ツールより「仕組み」で課題を解決したいと考えている方

📋 この記事でわかること

  1. モバイルオーダーを勧めない店に共通する3つの条件
  2. 導入して効果が出やすい店と、そうでない店の違い
  3. 「ツールを買う」ではなく「仕組みを作る」という考え方
  4. あなたの店が今、導入すべきタイミングかどうかを見極める視点
なぜ私は、すべての店にモバイルオーダーを勧めないのか | 有限会社繁盛店研究所(モバイルオーダー・店舗DX導入支援)

「入れれば解決する」という思い込みが、失敗の入り口だった

独立して21年目になります。飲食店を中心に833件以上の支援をしてきました。その中で痛感しているのは、課題の「表面」だけを見て導入を急ぐと、うまくいかないということです。

たとえば、「スタッフが全然採れないから、モバイルオーダーで省人化したい」という居酒屋があったとします。

課題の「表面」だけを見てシステムを入れると、数ヶ月後に「スタッフが操作を覚えてくれないし、お客さんからクレームが来る。全然うまくいっていない」となりかねません。

よくある原因は、メニューの構成が複雑すぎることです。季節限定が毎月変わり、セット組みのルールが口伝えで共有されていて、ベテランスタッフしか把握していない状態。そこにモバイルオーダーを入れても、お客さんが注文の画面で迷って、結局スタッフを呼ぶ。省人化どころか、混乱が増えるだけです。

だから私には、1つのルールがあります。「導入前に、その店がモバイルオーダーを使いこなせる状態かどうかを確認する」。それ以来、初回の相談では必ず現状のオペレーションとメニュー構成を聞くようにしています。

私がモバイルオーダーを勧めない、3つの条件

では、具体的にどんな状態の店には勧めないのか。3つにまとめます。

チェックポイント①:メニューが整理されていない

品数が多すぎる、セットの組み合わせが複雑、季節メニューの切り替えが頻繁すぎる——こういった状態でモバイルオーダーを入れると、注文画面がカオスになります。お客さんが迷い、スタッフへの問い合わせが増え、クレームにつながります。

✅ ポイント:まず「売れるメニュー」と「儲かるメニュー」をABC分析で整理し、品数を絞ることが先決です。

チェックポイント②:スタッフへの説明・教育体制がない

「システムを入れれば勝手に動く」と思っているお店は危ない。現場が仕組みを受け入れる前提がなければ、どんな優れたツールも定着しません。過去にITツールを入れて誰も使わずに解約した、という経験のある店では、必ずその原因を確認します。

✅ ポイント:導入後の90日間、現場に寄り添う伴走体制があるかどうかが、定着率を大きく左右します。

チェックポイント③:「何を解決したいか」が曖昧なまま

「なんとなく便利そう」「競合が入れていたから」——この動機だと、なかなか成果は出ません。省人化なのか、客単価アップなのか、リピーター管理なのか。ゴールが明確でないと、どの機能を使えばいいかも分からないまま、月額だけ払い続けることになります。

✅ ポイント:導入前に「再来店率は何%ですか?」「どのメニューの原価率が上がっていますか?」といった質問に答えられる状態にしておくことが重要です。

✓ ここまでのポイント

  • モバイルオーダーは「入れれば解決するツール」ではなく、「整った仕組みをさらに加速させるツール」
  • メニューの複雑さ・現場の受け入れ体制・導入目的の明確さ——この3点が揃っていない店への導入は逆効果になりやすい
  • 失敗の多くは「ツールの問題」ではなく「導入プロセスの設計不足」から来ている

逆に、こんな店には前向きに勧める

では、どんな店に導入を勧めるのか。結論から言うと、「課題が明確で、現場が動ける状態にある店」です。

たとえば、売上は落ちていないのに、利益が手元に残らない。原価率が上がっているのにどのメニューが原因か分からない。そして月次の数字が翌月中旬にしか出ない——こんな悩みを抱える複数店舗の店です。

こうした店には、モバイルオーダーと経営管理機能をセットで入れることを提案します。日次で売上と原価の動きが見えるようになり、どのメニューが出ていて、どのメニューが粗利を食っているかが、リアルタイムで分かる状態になるからです。数字が見えるようになると、自分の店を外から見る目が持てるようになります。

当事務所が導入を支援したお店からは、「モバイルオーダーの導入で注文点数が上がった」「LINE友だちが増えて、再来店客数も含めた来店者総数が伸びた」という声をいただいています。

「ツールを売る」と「仕組みを作る」は、まったく別の話

「私はモバイルオーダーなどの導入支援をしていますが、売りたいのはシステムじゃなくて、そのお店が儲かり続ける仕組みです。だからこそ、効果が見込めないお店には正直に言う。それが長い付き合いになる唯一の方法だと思っています」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所)

私が「All in One」で経営管理まで一気通貫でできる仕組みを重視しているのは、POSだけ、勤怠だけ、予約だけ——バラバラに入れたシステムを毎月払い続けているお店が多いからです。棚卸ししてみると月額総額が把握できていないケースも珍しくない。

でも、それはシステムの問題じゃない。「全体最適の視点がなかった」という経営の問題です。

だから私は、相談に来た方に対して最初に聞くことを決めています。

「今、月ごとの数字はいつ分かりますか?」
「再来店率を測っていますか?」
「スタッフが一番時間を使っている業務は何ですか?」

この3つの質問で、だいたいその店にモバイルオーダーが必要かどうかが分かります。

「今のあなたの店」に必要なのは、何か

モバイルオーダーは、うまく使えば強力な武器になります。当事務所が支援したお店からは、導入後に「客単価が上がった」という声もいただいています。人手不足の中で、ホールの業務の一部を仕組みに置き換えて、その原資を既存スタッフの待遇改善に回すこともできます。

ただ、それは「仕組みが整った店だから出せる成果」です。

ツールを買う前に、自分の店の課題を整理する。整理できていなければ、まずそこから一緒に考える。それが私のやり方です。飲食店を中心に833件以上の支援実績、業界経験21年の中で、ずっとそのスタンスを変えていません。

「うちの店、今どんな状態なんだろう」と思ったら、まずは話を聞かせてください。モバイルオーダーが必要かどうかも含めて、正直にお伝えします。


まとめ

モバイルオーダーは万能薬じゃない。でも、正しいタイミングで正しく使えば、経営の景色を変えるツールになります。

大事なのは「入れること」じゃなくて、「入れた後に何が変わるかを描けているか」。その設計から一緒に取り組むのが、私たちのスタンスです。

「自分の店が今どんな状態か、一度整理してみたい」という方は、まずは無料の特典資料をご覧ください。導入するかどうかはその後に決めていただければ大丈夫です。

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「具体的な相談をしたい」「自分の店に合うかどうか聞いてみたい」という方は、こちらからお気軽にどうぞ。お待ちしております。

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