モバイルオーダーシステムの活用について

モバイルオーダーの種類と選び方

こんにちは、ハワードジョイマンです。

「モバイルオーダーを入れたいけれど、種類が多すぎて何を選べばいいのか分からない。しかも今もPOSや予約で月々いろんな会社に払っていて、これ以上費用を増やしたくない」——そんな悩みをお持ちではありませんか。

この悩み、すごくよくあるものです。モバイルオーダーという言葉は知っていても、実際には「QRコードで注文するやつでしょ」くらいの認識で止まっている経営者の方が多い。でも実際には種類も機能も価格帯も、かなり幅があります。そして「安いから」「使いやすそうだから」という理由だけで選ぶと、後から別のシステムが必要になって、結局また月額費用が増える——という悪循環に陥りやすい。

この記事では、モバイルオーダーの種類と選び方を比較しながら、「費用を一本化しながら成果も出す」という視点でお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. モバイルオーダーの主な種類と、それぞれの特徴・向き不向き
  2. 複数システムの費用が後から増えていく「積み上がり構造」の正体
  3. 業態・店舗規模ごとに何を選べば費用が一本化できるか
  4. 注文点数アップにつながる選び方の考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ モバイルオーダーの導入を検討しているが、種類が多くて選べない方
  • ✅ POS・予約・勤怠など複数のシステムに費用が分散していて一本化したい方
  • ✅ 過去にITツールを入れたが定着しなかった経験がある飲食店経営者の方
  • ✅ 注文点数や客単価を数字で改善していきたい方
  • ✅ 3〜30店舗規模で、今後も多店舗展開を考えている方
モバイルオーダーの種類と選び方 | 有限会社繁盛店研究所(モバイルオーダー・店舗DX導入支援)

モバイルオーダーの種類は大きく3つ——何が違うのか

まずは整理から始めましょう。モバイルオーダーと一口に言っても、現場で使われているシステムには大きく3つの形態があります。

チェックポイント①:QRコード読み取り型(スタンドアローン)

テーブルに置いたQRコードをお客さんのスマートフォンで読み取り、ブラウザ上で注文するタイプ。導入コストが低く、ハードウェアが不要なため「まず試してみたい」という店舗に選ばれやすい。

✅ ポイント:POSとの連携がないと、注文データが経営判断に使えないまま埋もれます。「注文を受けるツール」止まりになりやすい点を確認してから導入を検討してください。

チェックポイント②:タブレット・専用端末型

テーブルに専用タブレットを設置するタイプ。スマートフォンを持っていないお客さんでも使えるため、年齢層が幅広い業態(焼肉チェーンや家族向けダイニングなど)に向いている。ただしタブレットの管理・充電・故障対応というオペレーションコストが発生する。

✅ ポイント:タブレット台数×月額費用という計算になるため、多店舗展開するほど費用が膨らみやすい。初期費用だけで判断しないこと。

チェックポイント③:POS・CRM・予約と統合されたAll-in-One型

注文データがそのままPOSに流れ、顧客情報と紐づいてCRMに蓄積され、再来店施策(LINE配信など)に使える統合型。単体では最も費用感が高く見えますが、バラバラに持っていた複数のシステムを置き換えることで、月額の総支払い額が下がるケースがあります。

✅ ポイント:「何円のシステム」ではなく「今使っている全システムの合計と比較して高いか安いか」で判断するのが正しい見方です。

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「気づいたら毎月かなりの額を払っている」——費用が積み上がる構造

飲食店のシステム費用が増える理由は、だいたい決まっています。「そのとき必要だから」という理由で後付けで契約し続けた結果、気づいたら5社・6社と取引が増えている。

よくあるパターンを見てみましょう。

❌ よくある積み上がりパターン

  • POSレジ:月額A社に支払い
  • グルメポータルの予約管理:月額B社
  • 勤怠管理:月額C社
  • LINE公式アカウントの配信ツール:月額D社
  • モバイルオーダー(単体):月額E社
  • アンケートツール:月額F社

これらを合計すると、1店舗あたりのシステム費用が思った以上の額になっていることがあります。店舗数が増えれば、その分だけ膨らみます。しかも各ツールのデータが連携していないため、経営判断に使えていない。

私がよくお伝えするのは、「後付けで増えたシステムの総額を、今すぐ即答できますか?」という問いです。この問いに詰まる経営者の方が、実際には多い。数字で判断する経営を目指しているはずなのに、自分のシステム費用の全貌を把握できていないというのは、出発点として見直す必要があります。

✅ 費用を一本化するアプローチ

  • まず「今使っている全ツール」を棚卸しして、月額の合計を出す
  • 機能が重複しているツールを特定する(例:予約管理とPOSが別々になっているなど)
  • 統合可能な領域をひとつのプラットフォームに寄せる
  • 移行後の月額合計が下がるかどうかで判断する

この考え方を詳しく知りたい方は、モバイルオーダーの仕組みを図解で解説した記事も参考にしてみてください。システム全体の構造を視覚的に確認できます。

✓ ここまでのポイント

  • モバイルオーダーには「QR型」「タブレット型」「統合型」の3種類があり、それぞれ向き不向きが異なる
  • 単体の月額費用ではなく、既存の全システムとの合計で比較するのが正しい選び方
  • 統合型に移行することで、費用の一本化と経営データの活用が同時に実現できる

「注文データがPOSに流れるか、CRMと連携するか」という問いを導入前にぶつけてみると良いとお伝えしましたが、何から確認すればいいか分からない場合は、増益繁盛プランナー(5ステップのAI対話でビジョン・目標を整理)が使えます。無料アカウントの登録後すぐに利用できます。

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業態別:何を選ぶのが合理的か

業態によって、モバイルオーダーの使われ方はかなり違います。結論から言うと、「1回転が速い業態」と「滞在時間が長い業態」では、選ぶべき種類が変わります。

ラーメン店やカフェのように、1品注文して短時間で出て行くスタイルの店は、そもそもモバイルオーダーが向かないケースもあります。この点についてはラーメン店へのモバイルオーダー導入の適否を正直に解説した記事が参考になります。

一方、居酒屋・焼肉・ダイニング系は滞在時間が長く、注文の回数も多い。このような業態こそ、モバイルオーダーが最も効果を発揮しやすい。特に「飲み放題あり」の業態との相性については、別記事で詳しく解説しています(飲み放題とモバイルオーダーの相性もご参照ください)。

そして、3店舗以上を運営しているオーナーが選ぶべき基準は明確です。「データが店をまたいで比較できるか」という点です。店長によって数字が違う、でもその理由を説明できない——という状況が起きるのは、店ごとにバラバラなシステムを使っているか、そもそも日次のデータが取れていないからです。

「モバイルオーダーを選ぶとき、最初に確認するのはスペックより『このデータはどこに行くのか』という点です。注文データがPOSに流れず、CRMとも連携しないなら、それはオペレーションの効率化ツールではあっても、経営の判断材料にはなりません」

ハワードジョイマン(中小企業診断士/有限会社繁盛店研究所)

「注文点数がアップした」——統合型が生む変化

モバイルオーダーの導入を支援したお店からは、「注文点数がアップした」という声をいただいています。

注文点数が上がる理由は、スタッフの声かけではなく、画面のUX設計にあります。おすすめメニューや追加注文のタイミングをシステムが自動で提案することで、「あ、これも頼もう」という行動が自然に生まれる。スタッフが一言声をかけるのと同じ効果を、テーブルごとに自動でやり続けているイメージです。

そして注目したいのは、この「注文点数アップ」を費用一本化と同時に狙えるという点です。複数のシステムを統合することで月額費用を抑えながら、注文点数・客単価・リピート率という数字を同時に動かしにいける。これが「ツールではなく仕組みを入れる」ということの意味です。

私がこの仕事を始めて21年、飲食店を中心とした支援実績は833件以上になります。その経験から言えるのは、「安いシステムを複数入れる」より「統合型でまとめる」ほうが、トータルの費用を抑えやすく、経営判断のスピードも上げやすいということです。もちろん、店の状況によって答えは変わるので、まずは比較してみることが大切です。

選び方の最終チェック——導入前に自分に問うべき3つの問い

チェックポイント①:今の全システム費用の合計を即答できるか

答えられなければ、まず棚卸しが先です。何社と取引しているか、月額の合計はいくらか。ここを把握せずにシステムを追加するのは、家計簿をつけずにサブスクを増やすのと同じです。

✅ ポイント:棚卸しリストを作るだけでも、「これいらないかも」というシステムが見つかることがあります。

チェックポイント②:注文データはどこへ行くのか

モバイルオーダーで受けた注文が、POSに自動で流れるか。在庫と連動するか。顧客データと紐づくか。この3点が「No」なら、オペレーションの手間は減っても経営の数字は動きません。

✅ ポイント:「日次で利益が分かるか」という問いを導入前に必ずぶつけてみてください。即答できるベンダーを選ぶべきです。

チェックポイント③:2店舗目・3店舗目に同じシステムを展開できるか

多店舗展開を考えているなら、「1店舗限定の料金プラン」や「店舗ごとに設定を一からやり直す」構造のシステムは向きません。メニューや価格設定を一元管理できるか、本部から各店の数字をリアルタイムで比較できるかを確認してください。

✅ ポイント:「再現性」こそが多店舗展開の肝です。1店舗でうまくいった仕組みを、そのままコピーできる設計のシステムを選ぶこと。

「効果が見込めない店には、正直に『今は入れなくていい』と伝えます。でも逆に言えば、棚卸しをして統合できる余地がある店には、必ずお伝えします——費用を下げながら数字が動く順番がある、と」

ハワードジョイマン(中小企業診断士/有限会社繁盛店研究所)

まとめ:種類より「統合できるか」で選ぶ

モバイルオーダーの種類を比較するとき、多くの経営者は「QR型かタブレット型か」という入口の話をします。でも本当に費用対効果を出したいなら、考えるべきは「今あるシステムのどれを置き換えられるか」という統合の問いです。

後付けで積み上がったシステム費用の棚卸しをして、統合できる領域をひとつのプラットフォームに寄せる。その結果として月額費用が下がり、日次のデータが取れるようになり、注文点数や客単価という数字が動き始める。これが「数字で判断できる店づくり」への最短ルートです。

今使っているシステムの総額を今日確認してみることが、最初の一歩です。

複数ベンダーへの支払いを一本化しながら注文点数を改善する——この記事で紹介した流れを実際の自店に当てはめたい場合、まず現状のシステム棚卸しからご相談いただけます。モバイルオーダーなどの導入支援をしている当事務所では、導入から定着支援まで一体で対応しています。

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