モバイルオーダーシステムの活用について

モバイルオーダー主要サービスの比較、居酒屋チェーンが選ぶときの基準と違い

こんにちは、ハワードジョイマンです。

10月に入り、忘年会の幹事から「今年はどこにしようか」という声が上がりはじめる時期になってきました。居酒屋チェーンにとっては、これから繁忙期に向けてオペレーションを整えておく絶好のタイミングです。

ところで、こんな相談をよく受けます。

「モバイルオーダーを検討しているんですが、サービスが多すぎてどれを選べばいいかわからない」

わかります。調べれば調べるほど、スペック表の数字が増えていくだけで、「自分の店に合うかどうか」という肝心な判断軸が見えてこない。そして結局、「とりあえず一番安そうなやつ」か「営業マンが一番熱心だったやつ」で決めてしまう——というパターンはよくあります。

今回は比較の前に、まず「何のためにモバイルオーダーを入れるのか」という視点を整理したうえで、居酒屋チェーンが選ぶときに見るべき基準と、主要サービスの違いを具体的にお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. モバイルオーダー導入の本当の目的(機能ではなく「接客時間」の話)
  2. 居酒屋チェーンが比較すべき3つの基準と、見落としがちな落とし穴
  3. 主要サービスの機能・コスト・現場定着の違い
  4. 多店舗展開を見据えたときの選定条件

こんな方におすすめ

  • ✅ モバイルオーダーの導入を検討しているが、サービスが多くて選べない居酒屋チェーンの経営者
  • ✅ 「とりあえず安いシステム」を入れて失敗した経験がある方
  • ✅ スタッフにオーダー取りではなく接客に集中させたいと考えている方
  • ✅ 3〜10店舗規模で、多店舗展開のオペレーション再現性を高めたい方
  • ✅ POS・予約・CRMなど複数のシステムが乱立していて整理したい方
モバイルオーダー主要サービスの比較、居酒屋チェーンが選ぶときの基準と違い | 有限会社繁盛店研究所

「伝票を書く時間が長すぎる」——接客業の本末転倒

結論から言うと、モバイルオーダーの導入目的を「オーダー取りの省力化」だけに置いていると、選定でも運用でも失敗します。

本来、居酒屋のホールスタッフが一番価値を発揮できる場面はどこでしょうか。お客さまとの雑談、料理の説明、テーブルの雰囲気を読んで追加提案をする——そういった「人にしかできない接客」です。ところが現実はどうか。ピーク時間のスタッフの動きを15分タイムラインで追ってみると、オーダーを聞く・メモする・厨房に伝える・伝票を処理するという一連の作業が、実働時間のかなりの割合を占めていることがあります。

接客業なのに、伝票を書く時間の方が長い——これ、本末転倒ですよね。

モバイルオーダーは「注文業務をお客さまのスマホに移す」仕組みです。注文の入力・送信をお客さまが行うことで、スタッフは「次のテーブルどうぞ」という動きから解放され、その時間を接客に回せる。ここを目的の中心に置いて比較しないと、機能の多さだけで選んで、現場が全然使いこなせないという結末になります。

実際、居酒屋へのモバイルオーダー導入後にスタッフが語る現場の正直な反応を見ても、最初は抵抗感があったスタッフが、導入後に「お客さんと話す時間が増えた」と変化を実感するケースは少なくありません。

「どのサービスが自店に合うかわからない」という状態は、比較軸が整理できていないことが原因です。無料の特典資料には、食材費・メニュー工学の計算ツールや、グルメポータルに頼らない集客網の作り方など、経営判断の土台になる情報がまとまっています。メールアドレスを登録するだけで、すぐに受け取れます。

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比較の前に整理すべき「3つの軸」

主要サービスを並べて比較する前に、自店の状況を3つの軸で整理しておく必要があります。この軸がないと、スペック表の数字を眺めるだけで終わります。

チェックポイント1:機能の充足度——「今あるオペレーション」を変える覚悟はあるか

モバイルオーダーのサービスは大きく2種類に分かれます。①注文受付に特化したシンプル型、②POS・CRM・決済・予約・勤怠管理などを一体で持つオールインワン型です。

シンプル型は初期費用が低く、今のPOSと並行して使えるケースが多い。ただし、データが分散します。注文データはモバイルオーダー側、売上データはPOS側、顧客データは予約サイト側——という状態になりやすく、「どのメニューが何時に何品出たか」「リピーター比率は何%か」といった分析が手作業になります。

オールインワン型はデータが一元化されるため、日次での利益可視化や再来店率の管理がシステム上で完結します。ただし、既存のPOSや予約システムを入れ替える必要が出るケースが多く、移行コストと現場の習熟期間が発生します。

✅ ポイント:「今のシステムをそのまま使いたい」なら併用できるシンプル型、「数字で経営判断できる仕組みを作りたい」ならオールインワン型が視野に入ります。多店舗展開を見据えるなら、後者の方がスケールしやすい。

チェックポイント2:コスト構造——月額だけで比べるな

モバイルオーダーのコストを「月額料金」だけで比較している方は少なくないのですが、これは危険です。実際に発生するコストを分解すると、①初期設定費、②端末・タブレット費用、③決済手数料、④月額利用料、⑤サポート費用、の5項目になります。

特に見落とされやすいのが決済手数料と、導入後のサポート費用です。「月額無料」を謳うサービスでも、決済手数料が高かったり、設定変更のたびにオプション費用が発生したりするケースがあります。

✅ ポイント:月商規模と客数から年間のトータルコストを試算してから比較すること。月額だけで選ぶと、後から「こんなはずじゃなかった」になります。

チェックポイント3:現場定着——スタッフが使い続けられるか

過去にITツールを導入して途中で使わなくなった、という経験がある飲食店経営者の方は多いはずです。その原因の多くは、「現場が使いこなせなかった」ではなく、「使い続けるための仕組みがなかった」です。

導入直後だけサポートがあって、その後は放置——これがよくある失敗パターンです。多店舗チェーンの場合、店長が変わるたびに「前の店長がやってたからわからない」という状態になりやすい。

✅ ポイント:導入後の定着支援・研修体制が整っているかどうかを、契約前に必ず確認すること。

✓ ここまでのポイント

  • モバイルオーダーの目的は「接客に使える時間を取り戻すこと」。省力化はその手段。
  • 比較は機能・コスト・現場定着の3軸で行い、月額料金だけで判断しない。
  • 多店舗展開を視野に入れるなら、データが一元化できるオールインワン型が有利。

「機能・コスト・現場定着の3軸」で自店の状況を整理したあと、実際にどのサービスが当てはまるかの判断は、現場を見てきたコンサルタントと話した方が早いです。当事務所の無料相談では、システム選定の前段階からご相談を受け付けており、初期設定代行から定着支援まで一体で対応しています。

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主要サービスの違いを「接客に集中できるか」という視点で整理する

❌ よくあるパターン:機能の多さで選ぶ

  • スペック表で「○○機能あり」の数が多いサービスを選んでしまう
  • 結果、使わない機能にコストを払い続け、現場は覚えきれずに混乱
  • 「とりあえず入れた」で終わり、スタッフの動きは変わらない

✅ 推奨アプローチ:「接客時間が増えるか」を基準に絞る

  • お客さまが自分のスマホでQRを読んで注文できるか(アプリ不要が現実的)
  • 注文データがリアルタイムで厨房・ホールに共有されるか
  • スタッフの呼び出しや会計依頼もお客さまのスマホから完結するか
  • 注文履歴が蓄積され、次回来店時の提案に活用できるか(CRM連携)

この視点で整理すると、「安くてシンプルなもの」と「データが使えるもの」のどちらを選ぶべきかが、自店の状況によって明確になってきます。

たとえば、3〜5店舗規模で今後の多店舗展開を計画しているなら、今の段階から注文データ・顧客データ・売上データが一元管理できるシステムを選んでおく方が、後々の経営判断コストを大きく下げられます。データが一元化されると、経営者の「現場を見る目」も変わってきます。

「モバイルオーダーで変わるのは、スタッフの動きだけではありません。経営者も変わります。日次で注文点数・客単価が見えるようになると、『何となく今日は調子がいい』ではなく、事実で動けるようになる。それが本当の変化です」

ハワードジョイマン(中小企業診断士/有限会社繁盛店研究所)

多店舗展開を見据えた選定条件——再現性という視点

1店舗での導入と、チェーン展開での導入では、求められる条件がまったく違います。多店舗チェーンが選定で見落としがちなのが「再現性」です。

チェーン展開では「本部が設定した標準メニューを全店に展開できるか」「店長が変わっても同じ運用ができるか」「本部から全店のデータを一括で確認できるか」——この3点が担保されていないと、店舗数が増えるほど管理コストが膨らみます。

さらに言うと、居酒屋チェーンの設備投資と手元資金のバランスを判断する基準と同じ考え方で、モバイルオーダーも「投資した結果が数字で確認できるか」が重要です。導入後に注文点数が変化したか、客単価はどう動いたか——これが可視化できないシステムは、経営判断の道具として使えません。

モバイルオーダーの導入を支援したお店からは、「注文点数が上がった」という声をいただいています。なぜ注文点数が上がるのか。スタッフが「次のテーブル」に急がなくてよくなった分、今いるテーブルのお客さまとの会話が増える。その会話の中で「じゃあもう一品」という流れが生まれやすくなる——という仕組みです。スタッフが接客に集中できる環境をつくることが、客単価・注文点数の改善につながります。

まとめ:選ぶ前に「何を取り戻したいか」を決める

モバイルオーダーの比較選定で最初にやるべきことは、スペック表を並べることではありません。「今、スタッフはどこに時間を使っているか」「その時間を接客に回したら、何が変わるか」——この問いから始めることです。

機能・コスト・現場定着の3軸で整理し、多店舗展開を見据えるならデータの一元化と再現性を最優先に置く。その判断軸を持ったうえでサービスを比較すると、「自分の店に合うかどうか」が明確に見えてきます。

弊社では、飲食店を中心に833件以上の支援実績を活かし、モバイルオーダーなどのシステム導入から現場の定着・データ活用まで一体で支援しています。「過去に入れたシステムが使われなくなった」という経験がある方ほど、導入前の設計と導入後の伴走が重要だと感じていただけるはずです。

まずは現状のオペレーションを一緒に整理するところから始めませんか。電話でのご相談も受け付けています:0543518655(有限会社繁盛店研究所/月〜金 10:00〜12:00 / 13:00〜15:00)

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