飲食店DX

居酒屋DXの手順|何から着手すべきか

こんにちは、ハワードジョイマンです。

「DXが大事なのは分かってる。でも、何から手をつければいいのか分からない」

この言葉、本当によく聞きます。セミナーに参加しても、展示会に行っても、なんとなく「モバイルオーダーがいい」「AIが使える」という情報は入ってくる。でも、自分の店にどう落とし込むかのイメージが湧かない。

あるいは、こういうパターンも多いです。

  • POSレジを入れたけど、データを一度も見たことがない
  • 勤怠管理アプリを導入したが、エクセルとの二重管理が続いている
  • 「AI」と書いてある製品を入れたが、何がAIなのかよく分からないまま月額を払っている

DXは「ツールを入れること」ではなく、「判断の仕方を変えること」です。結論から言うと、居酒屋DXで最初にやるべきことは、「経営判断をデータに乗せる」という設計です。今回は、その手順を5つのステップで整理しました。

📋 この記事でわかること

  1. 居酒屋DXで「最初に着手すべき領域」とその理由
  2. AIを経営判断に使うための5ステップの手順
  3. DX導入でよくある失敗と、現場に定着させるための考え方
  4. モバイルオーダーがAI活用の起点になる理由

こんな方におすすめ

  • ✅ 「DXをやらなければ」と思いつつ、何から始めればいいか迷っている居酒屋オーナーの方
  • ✅ 過去にITツールを導入したが、使いこなせず解約した経験がある方
  • ✅ 月次の数字が翌月中旬にしか分からず、打ち手が後手になっていると感じている方
  • ✅ AIを経営に活用したいが、何が「使えるAI」なのか判断できない方
  • ✅ 3〜30店舗規模で、複数のシステムがバラバラに動いている飲食企業の方
居酒屋DXの手順|何から着手すべきか | 有限会社繁盛店研究所(モバイルオーダー・店舗DX導入支援)

居酒屋DXが進まない本当の理由

「DXをしたい」という経営者は増えています。ただ、多くの場合つまずくのは「技術の難しさ」ではありません。「どのデータが経営判断に必要か」を整理できていないことが最大の原因です。

たとえば、売上は分かる。でも、その売上がどのメニューからどれだけの粗利を生んでいるか、何曜日の何時台にスタッフを何人配置すれば最適か、再来店した客が何人いるか——これらを即座に答えられる経営者は、多くありません。

「数字が出るのは翌月中旬」という状態では、先月の問題に気づいたときには今月が半分終わっています。打ち手が常に後手になる構造が、ここにあります。

DXの本質は、「今、何が起きているか」をリアルタイムで把握し、判断の質とスピードを上げることです。そのための手順を、順番に解説していきます。

「AIを使いたいという相談をよく受けますが、データがなければAIは動きません。最初の仕事はデータを集める仕組みを作ることです。そこが整うと、AIが異変を通知してくれる段階に入れます」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・飲食店経営コンサルタント)

「DXをやらなければ」と思いつつ、何から始めればいいか分からないまま時間が過ぎている——その詰まりの正体は、自分の店に必要なデータが何かを整理できていないことです。無料登録で使えるレシピ原価管理ツールと増益繁盛プランナーで、今の経営状態を5ステップで言語化できます。メールアドレスだけで登録でき、無料です。

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居酒屋DXの5ステップ

居酒屋DX STEP 1

現状のシステムを棚卸しする

まず、今いくつのシステムに月額を払っているかを書き出してください。POS、勤怠管理、予約管理、販促ツール、LINEの配信ツール……。後付けで増やしてきた結果、月額合計が把握できていないケースが多いです。この棚卸しをすると、「連携していないシステムにお金を払い続けている」ことに気づく場合があります。
DXの第一歩は、新しいものを入れることではなく、今あるものを整理することです。

⚠️ よくある失敗:棚卸しをスキップして新しいツールを追加すると、管理コストがさらに増えます。「まず削る」という視点が重要です。

居酒屋DX STEP 2

データの入口を1つに統合する

複数のシステムがバラバラに動いている状態では、データの突合に時間がかかり、集計ミスも起きます。売上・原価・人件費を1つのデータ基盤で動かすことが、日次での利益可視化への近道です。
具体的には、POS・モバイルオーダー・勤怠・顧客管理が一体化したシステムに移行することで、「今日の売上に対して、人件費が何%か」をリアルタイムで確認できるようになります。

⚠️ よくある失敗:「連携API」で無理やりつないでも、データの粒度が合わず、使えないレポートが出来上がります。最初から統合されたシステムを選ぶ方が結果的に早いです。

居酒屋DX STEP 3

モバイルオーダーでデータを蓄積し始める

「AI活用」というと難しく聞こえますが、AIが学習するためのデータは、日々の注文データです。モバイルオーダーを導入すると、「誰が・いつ・何を・いくら注文したか」が自動で記録されます。これがAI判断の原料になります。

当事務所が導入を支援したお店からも、「モバイルオーダーの導入により注文点数がアップした」という声をいただいています。

スタッフが注文を取りに行く手間がなくなると、お客様が自分のペースで追加注文を入れやすくなります。これは単なる利便性の話ではなく、「追加注文のデータが溜まる」という経営的な意味があります。どのメニューがリピートされやすいか、何杯目に何を頼むかが可視化されてくる。これがAI分析の土台です。

また、居酒屋の客単価を上げる5つのポイントでも解説していますが、モバイルオーダーのおすすめ表示やオプション訴求は、値上げをせずに客単価を引き上げる有効な手段です。

⚠️ よくある失敗:モバイルオーダーを「省力化ツール」としてしか使わないと、データを活用するフェーズに進めません。「データ収集の起点」として位置づけることが大切です。

✓ ここまでのポイント

  • DXの第一歩は新しいツールを追加することではなく、今あるシステムの棚卸しと整理
  • 売上・原価・人件費を1つのデータ基盤に統合することで、日次での利益確認が可能になる
  • モバイルオーダーは「省力化」だけでなく、AI活用のためのデータ収集の起点として機能する

モバイルオーダーで注文点数が増えたという声が届いている一方、「データが溜まってきたが、次に何をすればいいか分からない」という段階で止まっているケースも多いです。モバイルオーダーなどの初期設定代行から90日間の定着伴走まで、一貫してサポートする体制で相談を受け付けています。

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居酒屋DX STEP 4

AIに「異変」を通知させる設定を入れる

データが溜まり始めたら、次はAIに仕事をさせる段階です。ここで言うAIの役割は、「いつもと違う」を検知して、経営者に知らせることです。

たとえば、「この時間帯の注文数が先週より大きく落ちている」「このメニューの出数が急減している」「〇〇店だけFLコストが基準値を超えている」——こういった異変を、人間が毎日チェックしなくてもAIが自動で検知して通知してくれる体制を作ります。

通知を受けた経営者や店長は、「なぜそうなっているか」の原因究明と対策に集中できます。FLコストの適正値と改善の手順を参考に、何が基準値からずれているかを確認する作業が速くなります。

⚠️ よくある失敗:AIからの通知を「見て終わり」にしてしまうパターン。通知を受けた後の「誰が・いつまでに・何をするか」のルールをセットで決めておかないと、AIが鳴り響くだけで何も変わりません。

居酒屋DX STEP 5

AIの改善提案を実行する仕組みを作る

最終ステップは、AIが提示した改善案を現場で実行するところまで落とし込むことです。「AIが〇〇と言っている」だけでは経営は変わりません。提案を受けて、誰が・どの店で・何を・いつまでに実行するかを決め、次の週に結果を確認するサイクルを回すことが重要です。

この段階まで来ると、店長会議の質が変わります。「なんとなく調子が悪い」という感覚論から、「〇〇店の火曜日の注文点数が他店より低い。原因はメニュー表示の順番かもしれない」という具体的な議題に変わります。飲食店の倒産が過去最多という状況の中で生き残る店に共通しているのは、この「数字で議論する文化」です。

⚠️ よくある失敗:AIに頼りすぎて、現場の肌感覚を無視するケース。AIが出すのはデータに基づく仮説です。現場確認と組み合わせて使うことで、はじめて判断の精度が上がります。

DX導入で「また失敗した」を繰り返さないために

過去にタブレットやアプリを入れたが、現場で誰も使わず解約した——この経験がある経営者の方は少なくありません。原因としてよくあるのが、「導入がゴール」になっていることです。

ツールは入れた瞬間ではなく、現場に定着してから初めて価値を生みます。定着までの90日間が最も重要で、この期間に「使わなくなる理由」を1つずつ潰していく伴走が必要です。

「効果が見込めない店には導入を勧めません。でも、仕組みを作れる状態にある店には、最初の90日間を一緒に走ります。そこを越えると、データが勝手に増え続けて、経営判断の質が変わってきます」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・飲食店経営コンサルタント)

モバイルオーダーなどの導入支援をしている当事務所が提供しているのは、システムの販売だけではありません。初期設定の代行から、現場定着までの伴走、そして導入後のデータ活用の設計まで、一貫してサポートする体制を整えています。飲食店を中心に833件以上の支援実績、業界経験21年の中で培ったノウハウを、導入後の運用に反映しています。

モバイルオーダーの導入期間や申し込みから稼働までの流れが気になる方は、モバイルオーダーの導入期間と申込から稼働までの手順もあわせて確認してみてください。

まとめ|居酒屋DXは「データを経営判断に乗せる」設計から始める

居酒屋DXの手順を5ステップで整理しました。

  1. 現状のシステムを棚卸しして、無駄なコストを整理する
  2. 売上・原価・人件費を1つのデータ基盤に統合する
  3. モバイルオーダーを起点にデータを蓄積し始める
  4. AIに「異変の検知と通知」をさせる設定を入れる
  5. AIの改善提案を現場で実行するサイクルを回す

「AIを経営に使いたい」という理想は正しい方向です。ただし、AIが機能するためには、まずデータが流れる仕組みが必要です。その仕組みの起点になるのが、モバイルオーダーと統合型の経営管理システムです。

「何から始めればいいか分からない」という状態が一番もったいないです。順番を間違えなければ、居酒屋DXは必ずしも難しくありません。まず現状を整理するところから、一緒に始めましょう。

5つのステップを読んで「自分の店はSTEP1すら整理できていない」と気づいた方、その状態から一緒に始めることが私たちの仕事です。システム棚卸しから導入後の定着まで、責任を持って並走します。飲食店を中心に833件以上の支援実績の経験を、まず相談という形で使ってみてください。

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