着実な多店舗展開

採用できない前提で、店を増やす方法

こんにちは、ハワードジョイマンです。

結論から言うと、「人が採れないから店を増やせない」という方程式は、もう成り立ちません。

むしろ逆です。採用できない現実を出発点にして経営を設計し直すことが、今の時代に店を増やす最も堅実な道だと、私は21年のコンサルティング経験から確信しています。

「そんな夢みたいな話、うちには関係ない」と思ったオーナーほど、ぜひ最後まで読んでください。今日お話しするのは精神論でも根性論でもなく、数字に基づいた構造の話です。

こんな方におすすめ

  • ✅ 求人を出しても応募が来ず、出店計画が止まっている方
  • ✅ 採用コストが膨らむ一方で、利益が手元に残らないと感じている方
  • ✅ 2号店・3号店を考えているが、人手が揃わなくて踏み出せない方
  • ✅ 人を増やさずに売上を伸ばせる仕組みがあれば知りたい方
  • ✅ 「がんばらない経営」で、家族との時間も守りながら拡大したい方

📋 この記事でわかること

  1. 「採用できないから出店できない」という前提がなぜ崩れているのか
  2. 今この瞬間も発生している「電話不応答」による機会損失の実態と試算方法
  3. 人を増やさずに予約を増やし、店舗展開を実現するための具体的な手順
  4. 仕組みで取りこぼしをなくした先に、何が起きるのか
採用できない前提で、店を増やす方法 | 有限会社繁盛店研究所(飲食店向け予約管理システム「ebica」正規代理店)

「人が採れないから出店できない」——その前提、一度壊しませんか

飲食業の構造的な人手不足は、もう誰もが体感していることです。さらに2026年4月からは、政府が外食業分野における特定技能1号の受け入れを原則停止すると発表しました。「いずれ外国人スタッフで補えばいい」という選択肢も、急速に狭まっています。

こうした状況の中で、多くのオーナーがこう考えます。

「人が揃ったら、次の店を出す。」

でも正直に聞きます。その「人が揃う」タイミング、いつ来ると思っていますか?

私がコンサルティングをしてきた飲食店610件の経験から言えば、「人が揃ってから動く」を待ち続けたオーナーが、気づけば3年・5年と出店を先送りにしていたケースは珍しくありません。

発想を逆転させましょう。「採用できない」ことを前提に、経営を組み直す。これは後退ではありません。最も現実的で、最もリスクの低い戦略です。

あなたの店は今月、何件の予約を取りこぼしましたか?

「仕組みで解決する」と聞くと、どこか他人事に感じるかもしれません。でも、次の数字を見てください。

飲食店の平均電話不応答率は、約20%です(株式会社エビソル「ebica」予約データ、利用店舗100店平均)。10件電話が鳴れば、2件は誰も出ていない。

しかもほとんどのオーナーは、その「取りこぼし」が月に何件・金額にしていくらになるか、把握していません。

試算してみましょう。

月間入電数が150件、不応答率20%、そのうち予約電話が70%、平均グループサイズが3名、客単価が3,500円だとすると——

150 × 20% × 70% × 3名 × 3,500円 = 月間220,500円

約22万円の機会損失が、毎月静かに積み上がっています。年間では264万円。採用にかける求人広告費や研修コストを考える前に、まずこっちを塞ぐほうが確実に利益が残ります。

「人を1人採用するより、取りこぼしている予約を1件拾うほうが、コストも時間もかからない。経営の順番として、まず漏れ桶の穴を塞ぐことです。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・利益倍増アドバイザー)

人を増やさずに予約を増やす——仕組みに置き換える3つのポイント

チェックポイント1:ピークタイムに電話番をスタッフに任せていないか

ランチのピーク、ディナーの入りたての時間帯——この時間に電話が鳴るほど、スタッフの手は止まります。目の前のお客様への対応が遅れ、電話口のお客様も待たされる。両方に迷惑がかかります。

✅ ポイント:24時間365日、AIが電話応対を代替できる仕組みがあります。当日予約・翌日以降の予約・予約確認・キャンセルまでをAIが対応し、遅刻連絡などイレギュラーのみ店舗に転送する設計です。スタッフは目の前のお客様に集中できます。

チェックポイント2:グルメサイトの在庫を分割管理していないか

食べログとホットペッパーに同時掲載している場合、ダブルブッキングを避けるため、席数を分割して登録しているケースが多いです。この分割が「どのサイトを見ても空席が少ない」という状態を生み、予約機会を削っています。

✅ ポイント:在庫を一つのプールに統合して全サイトへフル公開し、ダブルブッキングはシステムが防ぐ構造に変えることで、同じ席数でも予約可能枠が増えます。

チェックポイント3:自社ホームページへの予約導線が死んでいないか

「ホームページに予約ボタンはある」というオーナーは多い。でも、そこに残っている在庫は数席だけで、グルメサイトに比べて圧倒的に不利な状態になっていませんか。在庫を統合すれば、手数料ゼロの自社予約フォームが、グルメサイトと同じ在庫で戦えるようになります。

✅ ポイント:Googleビジネスプロフィールに自社の予約導線を直接設置すると、店名検索で来たお客様がそのまま手数料なしで予約できます。インバウンドにも、自動翻訳で対応可能です。

✓ ここまでのポイント

  • 電話不応答率20%は、月間で数十万円規模の機会損失になっている可能性がある
  • 在庫の分割管理が、予約の取りこぼしと自社導線の弱体化を同時に引き起こしている
  • 人を採る前に、今ある席と今鳴っている電話を最大限に活かす構造が先決

取りこぼしをなくした先に、何が起きるのか

「仕組みを整えたら、リピートが回り始めた」という変化が、次のステージをつくります。

増益繁盛クラブの会員さんの中には、こんな事例があります。

「リピート率が38%から71%に上がりました。新規を追い続けるより、既存のお客様が戻ってくる仕組みをつくるほうが、ずっとラクに売上が安定します。」

増益繁盛クラブ会員(飲食店経営者)

リピート率が上がると何が変わるか。新規集客にかけるコストが下がります。広告費が下がれば、利益が残ります。利益が残れば、次の店の資金も自然と積み上がっていきます。

「採用できないから出店できない」ではなく、「仕組みが整ったから、少人数でも次の店が回る」という順番に変わるわけです。

「才能はコピーできませんが、仕組みはコピーできます。1号店の勝ちパターンを言語化して標準化すれば、2号店も同じ土台の上に立てます。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・利益倍増アドバイザー)

多店舗展開で陥りやすい罠は、「1号店が繁盛していた理由がオーナー自身にある」と気づかないまま2号店を出すことです。配席の勘、常連さんへの気配り、その場での判断——これらは本人にしかできないことですが、「台帳」「配席ルール」「リアルタイムの予約状況」に置き換えれば、スタッフでも再現できるようになります。

採用に依存しない成長とは、オーナーの頭の中にあるものを「仕組み」として外に出すことから始まります。

まとめ:「人が増えたら動く」をやめて、今日から仕組みを整える

人が採れない時代に、店を増やそうとしているオーナーに伝えたいことは一つです。

今この瞬間も、電話が鳴っていて誰も取れていない時間があります。グルメサイトの在庫分割で、本来取れていた予約が取れていない日があります。自社ホームページへ来てくれた見込み客が、予約フォームの空席の少なさに諦めて帰っている瞬間があります。

この取りこぼしを一つひとつ塞いでいくことが、新しいスタッフを採用するよりも確実に、そして早く、利益を手元に残します。

「がんばらない繁盛」というのは、楽をしようという話ではありません。努力の向け先を正しく変えよう、という話です。

まずご自身の店が今月いくら取りこぼしているかを、数字で見てみてください。そこから話を始めましょう。予約管理システム「ebica」の導入支援も含め、店ごとの現状を一緒に確認します。お気軽にご相談ください。

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