こんにちは、ハワードジョイマンです。
先日、焼肉店を1店舗経営されているオーナーから、こんな相談をいただきました。
「ジョイマンさん、うちは夜の予約が多いのに、夜は調理で電話に出られないんですよ。結局、お客さんが諦めて他の店に行ってると思うんですけど……どうにかならないですかね」
この話、決して他人事ではないオーナーも多いんじゃないかと思います。
実は株式会社エビソルの「ebica」予約データ(利用店舗100店平均)によると、飲食店の平均電話不応答率は約20%。10件に2件が繋がっていないという現実があります。しかも、「取れなかった電話」の数を、ほとんどのオーナーは把握していません。
今回は、24時間の予約受付体制に切り替えた飲食店に実際に起きた「3つの変化」を、自分でチェックできる診断形式でお伝えします。
こんな方におすすめ
- ✅ ピークタイムに電話が取れず、予約を取りこぼしていると感じているオーナー
- ✅ 深夜や早朝の予約需要を、これまで一度も拾えていないと気づいていない方
- ✅ スタッフを電話番から解放して、もっと目の前のお客様に集中させたい方
- ✅ 人を増やさずに、受け皿だけを拡大したいと考えている経営者
- ✅ 24時間予約受付が自分の店に合うかどうか、まず確認してみたい方
📋 この記事でわかること
- 24時間予約受付に切り替えたとき、実際に店側に起きる変化3つ
- 「今、自分の店が取りこぼしている予約」を金額で把握するための考え方
- 人を増やさずに受け皿を広げる仕組みとして、何が使えるか
- 導入前に自分でできる簡易チェック(4項目)

まず「今、いくら取りこぼしているか」を計算してほしい
変化の話をする前に、一つ確認してもらいたいことがあります。
あなたのお店は、1ヶ月に何件の電話を受けていますか?
そして、そのうち何件が「出られなかった電話」だったか、把握できていますか?
多くのオーナーが「なんとなく多い気がする」と感じているだけで、実数を見たことがない。それが問題の根っこです。
私が支援の現場でよく使う試算フレームを紹介します。
「月間平均電話件数 × 不応答率 × 予約電話割合 × グループサイズ × 客単価 = 月間機会損失額」——この式を初めて自分の店に当てはめたオーナーから、『こんなに取りこぼしてたんですか』という声を何度も聞いてきました。数字にしてみて初めて、怖さがわかるんです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所)
たとえば、月間100件の電話があり、不応答率20%、そのうち70%が予約電話、平均グループサイズ2.5名、客単価4,000円だとすると——月間機会損失は約14万円になります。年間に換算すれば168万円です。
これは「儲け損ない」ではなく、今すでに存在している需要が、ただ取りこぼされているだけです。
【診断】あなたの店は今、どの状態にありますか?
以下の4項目をチェックしてみてください。
チェックポイント1:ピークタイムに電話が集中し、出られないことがある
週末の夕方、ランチのピーク前後、年末年始——こういった時間帯ほど電話は集中します。同時に、現場も一番忙しい時間帯です。スタッフが電話を取るために手を止めると、今度は目の前のお客様の対応が遅れる。どちらかを必ず犠牲にする構造になっていないでしょうか。
✅ ポイント:「電話応対」と「現場対応」が同じ人員で賄われている限り、この問題は人を増やしても解決しません。応対そのものを切り離す仕組みが必要です。
チェックポイント2:深夜・早朝・定休日に入った予約需要を取れていない
株式会社エビソルの「ebica」予約データ(2023年11月〜2024年4月)によると、予約全体の32%は当日に入ります。そしてネット行動の特性として、仕事が終わった夜10時以降や早朝に「来週の誕生日会、予約しておこうかな」と検索する人は少なくありません。この時間帯、あなたの店は予約を受け付けられる状態にありますか?
✅ ポイント:電話受付のみの店は、営業時間外の予約需要をすべてライバル店に渡しています。まず「受け皿」を作ることが先です。
チェックポイント3:自社ホームページに予約フォームがあるのに、使われていない
「ホームページに予約ボタンはあるんですが、ほとんど入ってこなくて……」という声は非常によく聞きます。原因の多くは、在庫の配分です。グルメサイトへの在庫を優先した結果、自社フォームに割ける席数が少なく、「リクエスト予約(即時確定ではない)」止まりになっている。これでは使ってもらえません。
✅ ポイント:在庫を一元化して自社フォームと共有する仕組みを入れると、手数料ゼロの自社予約が機能し始めます。構造を変えるだけで、ページ自体を作り直す必要はありません。
チェックポイント4:Googleで店名を検索しても、自社の予約導線に飛ばない
あなたの店名を今すぐGoogleで検索してみてください。「席を予約」ボタンはありますか? あったとして、それはどこに飛びますか? グルメサイトに飛んでいるなら、店名で検索してきた——つまり最も予約意欲の高い——お客様の予約に、手数料を払っていることになります。
✅ ポイント:Googleビジネスプロフィールに自社の予約導線を設置することで、この経路を手数料ゼロに変えられます。「Google で予約」はユーザーの使用言語に合わせて自動翻訳されるため、インバウンド客への対応にもなります。
✓ ここまでのポイント
- 飲食店の電話不応答率は平均約20%(株式会社エビソル「ebica」データ)。取りこぼしは「気がする」ではなく、金額として試算できる
- 在庫分割が自社フォームの弱さの正体。受け皿の構造を変えないと、ページをきれいにしても使われない
- Googleで店名検索してきたお客様の予約こそ、最もコストをかけずに取れる予約。この導線を見直すだけで変化が起きる
24時間予約受付に切り替えると起きる「3つの変化」
診断チェックの後は、実際にどう変わるかをお伝えします。
これは「こうなるはずです」という理想論ではなく、私がこれまで飲食店610件の支援を通じて繰り返し目にしてきた変化です。
変化①:スタッフがお客様と向き合える時間が増える
電話応対をAIや自動応答の仕組みに任せると、スタッフが解放される時間が生まれます。当日予約・翌日以降の予約・予約確認・キャンセル対応——これらをシステムが自動で受け付け、遅刻連絡やそれ以外の問い合わせだけ店舗に転送する体制が作れます。
「電話番をしていた時間、実は何をしていたか」を振り返ったオーナーが、「その分、常連さんに声をかけていたら印象が全然違ったかもしれない」と言っていたのが印象的でした。
変化②:取りこぼしが「可視化」され、改善できるようになる
24時間受付の仕組みを入れると、何時に何件の問い合わせがあったか、そのうち何件が予約になったかがデータとして残ります。
これまで「なんとなく取りこぼしてる気がする」だったものが、「毎週土曜20時台に6件の問い合わせのうち2件が未対応」という具体的な数字になる。数字になって初めて、打ち手を考えられます。
「問題は、取りこぼしそのものより、取りこぼしが見えていないことです。見えていない損失には、対策が打てません。仕組みを入れると、まず現実が見えてくる。それだけでも価値があります」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所)
変化③:「自社集客率」という指標が意識できるようになる
24時間受付の受け皿ができると、自社予約(手数料ゼロ)とグルメサイト経由の予約が、経路別に計測できるようになります。そうすると自然と「今月は自社経由が全体の何%だったか」を見るようになる。
この「自社集客率」という指標が見えてくると、どの媒体への依存度が高いか、どこから順に見直せるかが判断できるようになります。「媒体を切りたいけど怖くて動けない」という状態から抜け出すための、最初の一歩がここにあります。
「月商350万円から620万円に伸びた会員さんも、リピート率が38%から71%になった方も、最初に変えたのは売り方ではなく『見える化』でした。現状が数字で見えるようになってから、初めて正しい打ち手が見つかるんです」
ハワードジョイマンの支援実績より
「導入すべきかどうか」の判断基準
24時間予約受付が「向いている店」と「まだ早い店」があります。正直に書いておきます。
❌ こんな状態での導入は効果が出にくい
- 自社ホームページの集客動線がまったくない(そもそも検索で見つかっていない)
- グルメサイトと自社の在庫が完全に分割されたままで、自社フォームにほぼ空席がない
- Googleビジネスプロフィールが未整備(営業時間・写真・電話番号が古い状態)
✅ こんな状態なら、すぐに効果が出やすい
- 電話応対でスタッフの手が取られており、現場対応の質が落ちている
- 深夜・早朝・定休日にも予約需要があると感じているが、取れていない
- Googleで店名検索したときに「席を予約」ボタンがあるが、グルメサイトに飛んでいる
- 複数のグルメサイトを使っており、在庫管理の手間が限界に近づいている
結論から言うと、「受け皿の構造を整えてから24時間化する」のが正しい順番です。システムを入れれば自動的に予約が増えるわけではなく、「24時間アクセスできる予約動線」があって初めて機能します。
まとめ:まず自分の店の「現状」を数字で見ることから始める
今回お伝えしたかったのは、「24時間予約受付を入れましょう」という話ではありません。
「今、自分の店がどこで取りこぼしているか」を把握することが先——その上で、仕組みを整える順番を考える、というのが私の立場です。
独立直後に全財産が底をつく経験をした私だからこそ、「儲かりそう」より「今どこが漏れているか」を先に見てほしいという気持ちが強くあります。取りこぼしをゼロに近づけるだけで、売上が変わる店はたくさんあります。
当社では、予約と集客の現状を4つの指標で可視化する診断を無料でお受けしています。グルメサイト依存度、電話不応答率と機会損失額、自社集客率、Googleの予約導線——この4点を数字で見るだけで、どこから手をつけるべきかが見えてきます。
「うちの店、診断してみたい」と思った方は、以下からお気軽にご相談ください。オーナーの状況に合わせて、個別にお話しします。
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