モバイルオーダーシステムの活用について

モバイルオーダーのランニングコスト診断|3年総額で見ると答えが変わります

「月額3万円か……ちょっと高いな」と感じて、モバイルオーダーの導入を見送ったことはありませんか?

その判断、3年後に振り返ったとき、正しかったと言えるでしょうか。

こんにちは、ハワードジョイマンです。静岡市清水区を拠点に、飲食店経営者の利益改善を支援して21年になります。ダイニー正規代理店として、これまで610件以上の飲食店にさまざまなシステム導入の相談に乗ってきました。

その経験の中で何度も見てきたのが、「月額の数字だけを見て判断してしまった結果、3年後に大きく損をしていた」というパターンです。逆に、月額を見て「高い」と思いながらも3年総額で計算し直してから導入を決めた経営者が、コスト削減と売上改善を同時に実現したケースも山ほど知っています。

この記事では、モバイルオーダーのランニングコストを正しく判断するための診断チェックリストをお届けします。「うちは大丈夫」と思っている方ほど、ぜひ確認してみてください。

📋 この記事でわかること

  1. モバイルオーダーのコスト診断で見落とされがちな「隠れコスト」の正体
  2. 月額費用だけで判断することのリスクと、3年総額での比較方法
  3. 導入前に自分でできる5つの診断チェックポイント
  4. コスト削減と売上改善を同時に実現するための考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ モバイルオーダーの月額費用を見て「高い」と感じて保留にしている方
  • ✅ 複数のシステムを使っていて月額の総額を把握できていない方
  • ✅ 人件費・原価が上がり、コスト構造を見直したいと思っている方
  • ✅ 過去にITツールを導入したが使いこなせず解約した経験がある方
  • ✅ 3〜30店舗規模で多店舗展開を進めている飲食店経営者の方
モバイルオーダーのランニングコスト診断|3年総額で見ると答えが変わります | 有限会社繁盛店研究所(Dinii正規代理店:モバイルオーダーシステム)

「月額費用」だけで判断するのが、そもそも間違いだという話

モバイルオーダーの料金ページを見て、最初に目に入るのは月額費用です。「月額◯万円」という数字は分かりやすい反面、判断を歪める落とし穴でもあります。

結論から言うと、コストの正しい比較軸は「月額」ではなく「3年間の総保有コスト(TCO)」です。

なぜ3年かというと、飲食店が1つのシステムを使い続ける現実的なスパンが2〜3年だからです。それより短いと設定・導入コストの元が取れず、それより長いと機能の陳腐化リスクが出てきます。

❌ よくある判断のパターン

  • 月額費用だけを他社と比較して「安いほう」を選ぶ
  • 初期費用が無料と聞いて、ランニングコストの確認をせずに契約する
  • 現行システムの「現状維持コスト」を計算せず、新規導入の費用だけを比べる

✅ 3年総額で正しく比較するための視点

  • 月額費用 × 36ヶ月の累計を出す
  • 「使わなかった場合の機会損失」も計算に入れる(人件費の無駄、客単価の取りこぼし)
  • 現在使っているシステムの月額総額を全部棚卸しして足し合わせる

「月額3万円が高いかどうかは、それで何円の利益が増えるかと比べないと分かりません。3万円払って5万円の利益が増えるなら、払わない方が損です。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・飲食店経営コンサルタント)

あなたの店は大丈夫?5つの診断チェックポイント

以下の診断を読みながら、自分の店舗に当てはまる項目を数えてみてください。2つ以上当てはまれば、コスト構造の見直しが必要な段階です。

チェックポイント1:月額の「システム費用総額」を今すぐ言えますか?

POS、勤怠管理、予約システム、グルメサイト掲載料、LINE公式アカウント、セルフオーダー端末のリース代……これらをすべて合計した月額を、即答できる経営者は少数派です。増益繁盛クラブの会員さんの中にも、棚卸しをしてみたら「月17万円払っていた」と驚いた方がいらっしゃいました。

✅ ポイント:まず全システムの契約書・引き落とし明細を1枚の紙に書き出す。「知らない間に払っているコスト」が浮かび上がります。

チェックポイント2:ホールスタッフの「注文受け」に何時間使っていますか?

1テーブルあたりの注文受けに2〜3分かかるとして、ピーク時に15テーブルを回せば30〜45分が注文業務だけで消えます。時給1,200円のスタッフが1日4時間この業務に費やすなら、月25日稼働で12万円分の人件費が「オーダーを取ること」に使われている計算です。モバイルオーダーが代替できる業務時間をコストとして換算したことがない方は、ぜひ一度試算してみてください。

✅ ポイント:「注文受け業務の人件費」と「モバイルオーダーの月額費用」を並べて比較する。多くの場合、後者の方が小さくなります。

チェックポイント3:客単価の「取りこぼし」が発生していませんか?

スタッフがオーダー取りに追われていると、「追加注文の声かけ」が後回しになります。お客様も「呼び止めるのが面倒」と感じると、飲みたいもう1杯を諦めてしまいます。

モバイルオーダーでは画面上で自然に「おすすめ」や「セットメニュー」が表示されるため、追加注文のハードルが下がります。注文点数が増えることで客単価が上がったという声は、導入店から繰り返し聞いています。

✅ ポイント:現在の1組あたりの平均注文点数を確認する。3点以下であれば、取りこぼしが発生している可能性が高いです。

チェックポイント4:「安い」と思って選んだシステムが、連携コストを生んでいませんか?

単体では月額が安くても、勤怠・POSとの連携が手動になると、集計作業に毎月10〜20時間かかるケースがあります。オーナーや店長の時間を時給換算すると、「安いシステム」が実は割高という逆転現象が起きます。

✅ ポイント:「月額費用」に加えて「運用にかかる人時コスト」を足したものが実質的なランニングコストです。

チェックポイント5:過去に導入して「使わなくなった」システムはありませんか?

使われていないシステムへの支払いは、純粋な無駄です。解約忘れや「もったいない」という心理で継続しているケースも少なくありません。同時に、「どうせ使いこなせない」というトラウマが、有効な投資の判断を鈍らせることもあります。

✅ ポイント:過去の失敗は「導入がゴールになっていた」ことが主因です。現場定着まで伴走してくれるサポート体制があるかどうかを、次の導入判断の基準に加えてください。

✓ ここまでのポイント

  • コストの比較は「月額」ではなく「3年総額+機会損失」で行うこと
  • 人件費・取りこぼし・連携コストを含めた「実質コスト」が本当の数字
  • 使われていないシステムへの支払いと、導入トラウマの両方が判断を歪める

3年総額シミュレーション:導入・未導入で何が変わるか

ここで、具体的な数字で比べてみましょう。以下は一般的な月商300万円規模・ホールスタッフ3名の飲食店を想定した試算です(あくまで参考値であり、店舗状況により大きく異なります)。

未導入の場合(現状維持)の3年間コスト試算例

  • ホールスタッフの注文業務人件費(月10万円相当)× 36ヶ月 = 360万円
  • 客単価取りこぼし(追加注文の機会損失、月5万円と仮定)× 36ヶ月 = 180万円
  • バラバラなシステム集計の人時コスト(月3万円相当)× 36ヶ月 = 108万円
  • 合計:648万円相当のコスト・機会損失

モバイルオーダー導入の場合の3年間コスト試算例

  • 月額費用 × 36ヶ月(仮に月3万円)= 108万円
  • 初期設定・導入費用(仮に15万円)= 15万円
  • 合計:123万円

差し引きで約525万円の差が生まれる計算です。もちろんこれはモデルケースであり、実際の数字は店舗規模や業態によって変わります。ただ、「月額3万円」という数字だけ見ていると、この逆転が見えないということは理解いただけるはずです。

「コストを見るとき、私は必ず『払わなかった場合に何を失うか』を先に聞きます。多くの経営者が投資の判断を迷うのは、出ていくお金しか見ていないからです。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・飲食店経営コンサルタント)

「モバイルオーダーを導入してから、1組あたりの注文点数が明らかに増えました。スタッフが呼ばれるのを待たなくていいので、お客様が気軽に追加注文してくれるようになった感じです。」

居酒屋オーナー(40代・男性)

「IT導入補助金」を使えばコストの計算が変わる

もう1つ、3年総額の計算で見落としがちな変数があります。それが補助金です。

モバイルオーダーを含む飲食店向けのシステム投資は、IT導入補助金や省力化投資補助金の対象になる場合があります。採択されれば、導入コストの一部が国から補助されるため、実質的な自己負担額が下がります。

「補助金は知っているけど、申請が複雑そうで……」という声をよくいただきますが、IT導入支援事業者と共同で申請する仕組みになっているため、単独で進める必要はありません。私自身もIT導入支援事業者として登録しており、申請から実績報告まで一貫してサポートしています。

補助金を活用した場合の3年総額は、さらに有利な数字になります。コスト診断をする際は、この変数も必ず入れてください。

「LINE友だちが増えて、再来店のお客様も含めた来店者数が全体的に伸びました。導入前は新規集客にばかりお金をかけていましたが、今はリピーターの方が安定した売上を作ってくれています。」

ダイニング経営者(50代・男性)

まとめ|「月額が高い」は判断の出発点ではなく、終着点にしないこと

モバイルオーダーのランニングコストを正しく判断するためのポイントを整理します。

  • 月額費用だけで比較するのではなく、3年間の総保有コストで考える
  • 導入しない場合の「人件費・機会損失・連携コスト」を必ず計算に入れる
  • 補助金を活用することで、実質的な自己負担を下げられる可能性がある
  • 過去の導入失敗は「伴走なし」が原因。次は定着支援込みで選ぶ

「うちの規模では早い」「まだ様子を見たい」という気持ちは分かります。ただ、様子を見ている間も、人件費は発生し、客単価の取りこぼしは続いています。3年後に「あの時導入しておけばよかった」とならないために、今の数字を一度きちんと診断することをおすすめします。

モバイルオーダーの導入が自分の店に合うかどうか、コスト面での疑問や不安があれば、まずは相談からでも構いません。お気軽にご連絡ください。

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