モバイルオーダーシステムの活用について

なぜ私は、すべての店にモバイルオーダーを勧めないのか

「ジョイマンさん、うちもモバイルオーダー入れたほうがいいですよね?」

この質問、本当によくいただきます。特にここ2〜3年、人手不足が深刻になってから、問い合わせの数が一気に増えました。

でも正直に言います。私は、相談に来てくれた方の全員にモバイルオーダーを勧めているわけではありません。むしろ、「今のお店の状態だと、入れても意味がないと思います」とお断りすることもあります。

システムを売る立場でそれを言うのは変だと思うかもしれません。でも、それが私のスタンスです。今日はその理由を、正直に話させてください。

こんな方におすすめ

  • ✅ モバイルオーダーの導入を検討しているが、本当に効果があるか不安な方
  • ✅ 過去にITツールを導入したが、使いこなせず解約した経験がある方
  • ✅ 人手不足を理由にシステム導入を急ごうとしている飲食店経営者の方
  • ✅ 3〜30店舗規模で、店舗間の成績の差に悩んでいる方
  • ✅ ツールより「仕組み」で課題を解決したいと考えている方

📋 この記事でわかること

  1. モバイルオーダーを勧めない店に共通する3つの条件
  2. 導入して本当に効果が出た店と、そうでない店の違い
  3. 「ツールを買う」ではなく「仕組みを作る」という考え方
  4. あなたの店が今、導入すべきタイミングかどうかを見極める視点
なぜ私は、すべての店にモバイルオーダーを勧めないのか | 有限会社繁盛店研究所(Dinii正規代理店:モバイルオーダーシステム)

「入れれば解決する」という思い込みが、失敗の入り口だった

独立して21年目になります。飲食店の支援だけで610件以上。その中で、正直に言って何度か「あの導入は早すぎたな」と反省したことがあります。

ある居酒屋のオーナーからの相談は、今でも記憶に残っています。4店舗を経営している方で、「スタッフが全然採れないから、モバイルオーダーで省人化したい」という話でした。

当時の私は、課題の「表面」だけを見て話を進めてしまった。システムを入れた。でも3ヶ月後、そのオーナーから連絡が来ました。「スタッフがタブレットの操作を覚えてくれないし、お客さんからクレームが来る。全然うまくいっていない」と。

原因は明白でした。その店、メニューの構成が複雑すぎたんです。季節限定が毎月変わり、セット組みのルールが口伝えで共有されていて、ベテランスタッフしか把握していない状態。そこにモバイルオーダーを入れても、お客さんが注文の画面で迷って、結局スタッフを呼ぶ。省人化どころか、混乱が増えただけでした。

この経験から、私の中に1つのルールができました。「導入前に、その店がモバイルオーダーを使いこなせる状態かどうかを確認する」。それ以来、初回の相談では必ず現状のオペレーションとメニュー構成を聞くようにしています。

私がモバイルオーダーを勧めない、3つの条件

では、具体的にどんな状態の店には勧めないのか。3つにまとめます。

チェックポイント①:メニューが整理されていない

品数が多すぎる、セットの組み合わせが複雑、季節メニューの切り替えが頻繁すぎる——こういった状態でモバイルオーダーを入れると、注文画面がカオスになります。お客さんが迷い、スタッフへの問い合わせが増え、クレームにつながります。

✅ ポイント:まず「売れるメニュー」と「儲かるメニュー」をABC分析で整理し、品数を絞ることが先決です。

チェックポイント②:スタッフへの説明・教育体制がない

「システムを入れれば勝手に動く」と思っているお店は危ない。現場が仕組みを受け入れる前提がなければ、どんな優れたツールも定着しません。過去にITツールを入れて誰も使わずに解約した、という経験のある店では、必ずその原因を確認します。

✅ ポイント:導入後の90日間、現場に寄り添う伴走体制があるかどうかが、定着率を大きく左右します。

チェックポイント③:「何を解決したいか」が曖昧なまま

「なんとなく便利そう」「競合が入れていたから」——この動機だと、まず成果は出ません。省人化なのか、客単価アップなのか、リピーター管理なのか。ゴールが明確でないと、どの機能を使えばいいかも分からないまま、月額だけ払い続けることになります。

✅ ポイント:導入前に「再来店率は何%ですか?」「どのメニューの原価率が上がっていますか?」といった質問に答えられる状態にしておくことが重要です。

✓ ここまでのポイント

  • モバイルオーダーは「入れれば解決するツール」ではなく、「整った仕組みをさらに加速させるツール」
  • メニューの複雑さ・現場の受け入れ体制・導入目的の明確さ——この3点が揃っていない店への導入は逆効果になりやすい
  • 失敗の多くは「ツールの問題」ではなく「導入プロセスの設計不足」から来ている

逆に、こんな店には迷わず勧める

では、どんな店に導入を勧めるのか。結論から言うと、「課題が明確で、現場が動ける状態にある店」です。

たとえば、こんなケースがありました。静岡県内で3店舗を展開する焼肉チェーンのオーナー。売上は落ちていないのに、利益が手元に残らない。原価率が上がっているのにどのメニューが原因か分からない。そして月次の数字が翌月中旬にしか出ない。

この方には迷わず提案しました。モバイルオーダーと経営管理機能をセットで入れることで、日次で売上と原価の動きが見えるようになる。どのメニューが出ていて、どのメニューが粗利を食っているかが、リアルタイムで分かる状態になる。

導入から半年後、「数字が見えるようになって、初めて自分の店を外から見られた気がする」とおっしゃっていました。

「モバイルオーダーの導入により、注文点数がアップしました。お客様が自分のペースで追加注文してくださるので、テーブルの回転も含めて全体的に売上が上がった感覚があります」

居酒屋経営者(40代・男性)

「LINE友だちが増えて、再来店客数も含めた来店者総数が伸びました。新規を追いかけるより、既存のお客様に戻ってきてもらう方が、費用対効果がまったく違う」

ダイニング経営者(50代・男性)

「ツールを売る」と「仕組みを作る」は、まったく別の話

「私はモバイルオーダーシステムの代理店ですが、売りたいのはシステムじゃなくて、そのお店が儲かり続ける仕組みです。だからこそ、効果が見込めないお店には正直に言う。それが長い付き合いになる唯一の方法だと思っています」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所)

私がダイニーの正規代理店をやっているのは、このシステムが「All in One」で経営管理まで一気通貫でできるからです。POSだけ、勤怠だけ、予約だけ——バラバラに入れたシステムを毎月払い続けているお店は本当に多い。棚卸ししてみると月額総額が把握できていないケースも珍しくない。

でも、それはシステムの問題じゃない。「全体最適の視点がなかった」という経営の問題です。

だから私は、相談に来た方に対して最初に聞くことを決めています。

「今、月ごとの数字はいつ分かりますか?」
「再来店率を測っていますか?」
「スタッフが一番時間を使っている業務は何ですか?」

この3つの質問で、だいたいその店にモバイルオーダーが必要かどうかが分かります。

「今のあなたの店」に必要なのは、何か

モバイルオーダーは、うまく使えば強力な武器になります。増益繁盛クラブの会員さんの中には、導入後に客単価が上がり、スタッフが注文取りではなく接客に集中できるようになった、という声をたくさんいただいています。人手不足の中で、ホール1名分の業務を仕組みに置き換えて、その原資を既存スタッフの待遇改善に回した事例もあります。

ただ、それは「仕組みが整った店だから出た成果」です。

ツールを買う前に、自分の店の課題を整理する。整理できていなければ、まずそこから一緒に考える。それが私のやり方です。飲食店の支援実績610件以上業界経験21年の中で、ずっとそのスタンスを変えていません。

「うちの店、今どんな状態なんだろう」と思ったら、まずは話を聞かせてください。モバイルオーダーが必要かどうかも含めて、正直にお伝えします。


まとめ

モバイルオーダーは万能薬じゃない。でも、正しいタイミングで正しく使えば、経営の景色を変えるツールになります。

大事なのは「入れること」じゃなくて、「入れた後に何が変わるかを描けているか」。その設計から一緒に取り組むのが、私たちのスタンスです。

「自分の店が今どんな状態か、一度整理してみたい」という方は、まずは無料でモバイルオーダーの活用法を確認してみてください。導入するかどうかはその後に決めていただければ大丈夫です。

モバイルオーダーシステム活用法はこちら(無料)

「具体的な相談をしたい」「自分の店に合うかどうか聞いてみたい」という方は、こちらからお気軽にどうぞ。お待ちしております。

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