こんにちは、ハワードジョイマンです。
「LINE配信って、どのくらい送ればいいんですか?」——この質問、本当によく受けます。月1回しか送っていないオーナーさんもいれば、週3回送って「最近ブロックが増えた気がして…」と不安になっている方もいる。どちらも悩み方は違うのに、根っこは同じです。「送りすぎて嫌われたくない。でも、送らなければ意味がない」。この板挟みです。
結論から言うと、「何通送ったら嫌われる」という絶対的な正解はありません。ただ、ブロックされやすい配信には明確なパターンがあります。この記事では、そのパターンを整理しながら、多店舗展開を進めている経営者の方が「新店でもすぐ再現できるLINE運用」を設計するための考え方をお伝えします。
📋 この記事でわかること
- LINE配信の「嫌われる頻度」の目安と、頻度より重要な要素
- ブロック率を下げながら来店を増やす配信内容の設計方法
- 新店立ち上げ時にLINE運用を仕組みとして複製するための考え方
- 再来店率を数字で追うためのLINE活用の実態
こんな方におすすめ
- ✅ LINE配信を始めたものの、頻度や内容に迷っている方
- ✅ ブロック数が増えていて配信をためらうようになっている方
- ✅ 新店を出すたびにLINE運用をゼロから立ち上げることに疲れている方
- ✅ 友だち数は増えているのに来店につながっている実感がない方
- ✅ 多店舗展開を見据えて、再現性のある集客の仕組みをつくりたい方

LINE配信は週何回が正解ですか?
「週1回が目安」とよく言われますが、正確には「週1回×内容が価値あるもの」が正解です。週3回送っても読まれる店はあるし、月1回でもブロックされる店はあります。頻度そのものより、「この店のLINEは読む価値がある」と思ってもらえているかどうかが先です。
たとえば「お客さんが得する情報を出すか、店の話題を伝えるか、どちらかでない配信は出さない」と決めておく。毎回の配信に理由があれば、週2回でも読まれやすくなります。
逆に月1回しか配信しないのに「なんとなくやっています」という配信は、友だちに忘れられます。忘れられた状態で来店を促す配信をしても、読まれません。頻度の前に、「読む理由があるか」を考えることです。
「頻度が問題なのか、内容が問題なのか」——ここまで読んで、自分の配信の何が原因かまだ特定できていないなら、まず数字で現状を整理するところから始まります。無料登録すると使えるレシピ原価管理ツールや増益繁盛プランナーで、LINE運用の前提となる「利益が出る店の構造」から整理できます。メールアドレスだけで登録でき、すぐ使い始められます。
どんな内容の配信がブロックされやすいですか?
ブロックされやすい配信には、3つの共通点があります。
❌ ブロックされやすいパターン
- 「今夜空いています」「席あります」だけの通知型配信
- 毎回同じフォーマットでクーポンを貼り付けるだけ
- 店側の都合(満席対策・在庫処分)がにじみ出ている文章
✅ ブロックされにくい配信のパターン
- 「なぜこのメニューが今週おすすめなのか」の理由が書いてある
- お客さんが誰かに話したくなるような「店の裏話」や「仕入れのエピソード」がある
- 来店しなくても「読んで良かった」と思える情報量がある
要するに、「送り手の都合で送っている配信」か「受け取り手に価値がある配信」かの差です。クーポンは手段であって目的ではありません。クーポンを入れることで読まれるのではなく、読まれているからクーポンが使われるのです。
「LINE配信で問うべきは頻度じゃない。この配信を読んだお客さんが、今日の夜その店に行こうと思うかどうか、それだけです。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・飲食店DXコンサルタント)
友だち数が増えても来店が増えない。これはなぜですか?
友だち数と来店数は、比例しません。これは断言できます。仮に友だちが1,000人いても、配信を読んでいるのが100人、実際に来店するのが10人、ということも起こり得ます。
ここで確認してほしいのは、「友だちになった動機」と「配信の内容」がずれていないかという点です。たとえば、「初回限定クーポン目当てで友だち追加した人」に、毎週通常配信を送り続けても反応は薄いです。なぜなら、その人の動機は「クーポンを使うこと」だったから。
一方で、「この店が好きで、情報を受け取りたくて登録した人」は読んでくれます。つまり、友だち数の質が大事なのです。LINE友だち追加のハードルを下げる方法については別の記事で詳しく書いていますが、「なぜ友だちになってもらうか」の設計が、配信の効果を決めます。
✓ ここまでのポイント
- ブロックされるかどうかは「頻度」より「内容の価値」で決まる。送る理由があるなら週2回でも読まれる
- クーポンは来店の「きっかけ」にはなるが、「読む理由」にはならない。情報として価値のある配信が先
- 友だち数より「なぜ登録してもらったか」の動機設計が、実際の来店数を左右する
「友だちが増えているのに来店が増えない」という状態は、配信の質だけでなく、そもそもリピーターがどれだけいるかの構造から見直す必要があります。無料登録後すぐ読める電子書籍「顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書」が、この整理に使えます。登録はメールアドレスのみ、無料です。
配信効果はどうやって測れますか?
「なんとなくやっている」から「数字で判断できる状態」にするために、最低限見るべき指標が3つあります。
チェックポイント1:開封率(クリック率)を追っているか
リッチメッセージやカードタイプのメッセージを使えば、どのリンクが何人にクリックされたかを追えます。開封率が下がってきたら「配信の内容がマンネリになっているサイン」です。
✅ ポイント:月1回は過去3ヶ月の傾向を振り返り、開封率が高かった配信と低かった配信の「違い」を言語化する習慣をつけること。
チェックポイント2:配信後の来店数の変化を追っているか
配信した翌日・翌々日の来客数が通常より増えているかどうかを確認します。POSのデータと配信日を紐づけて見るだけで、「あの配信は効いた」「あの配信は反応がなかった」という感覚が数字に変わります。
✅ ポイント:モバイルオーダーやPOSとLINEのデータが連携しているシステムを使えば、この確認が日次でできます。翌月中旬に数字が出る状態では、打ち手がいつも遅れます。
チェックポイント3:ブロック率の推移を月次で確認しているか
友だち数が増えているのにブロックも増えているなら、配信内容か頻度に問題があります。逆に友だち数が横ばいでもブロック率が下がっているなら、配信の質が上がっているサインです。
✅ ポイント:数値は「上がっているか下がっているか」ではなく「どの配信を境に変わったか」を追うことが大事。変化点を特定できれば、改善できます。
「LINE配信の効果測定ができていない店は、勘と経験で配信し続けるしかない。数字を見る習慣をつけると、良い配信と悪い配信の差が見えてくる。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・飲食店DXコンサルタント)
増益繁盛クラブの会員さんからは「LINE友だちが増えて、再来店客数も含めた来店者総数が伸びた」という声をいただいています。この声が示しているのは、「友だちが増えた」という結果だけではなく、「再来店客数も含めた総数が増えた」という点です。つまり、新規だけでなくリピーターにも届いている状態になっている。LINE配信がきちんと機能しているときは、この両方が動きます。LINE配信の効果測定ができているかどうか診断してみると、自店の現状が見えやすくなります。
新店を出すたびにLINE運用をゼロから始めるのは正しいですか?
これは多店舗展開を進めるオーナーさんに特有の悩みです。新店を出すたびに、友だちゼロから集めて、配信の型を考えて、スタッフに教えて——この繰り返しは非常に非効率です。
店長が育つのを待っている間に、物件は他社に取られます。出店速度を上げるためには、既存店のLINE運用の仕組みをそのまま複製できる状態にしておくことが必要です。
具体的には、「どのタイミングで友だちを増やすか」「どのテンプレートで配信するか」「効果測定は誰がどの指標を見るか」——この3点をマニュアル化しておくことです。配信内容は店ごとにローカライズが必要ですが、骨格の仕組みは共通化できます。
実際にLINE配信の自動化で店長が育つ理由という記事でも触れていますが、仕組みができている店は、新人店長でも一定レベルの配信運用ができます。逆に属人化している店は、担当者が変わるたびにLINEが止まります。
飲食店を中心に833件以上の支援、業界経験21年の中で見てきても、多店舗展開で大切なのは「既存店の仕組みを複製する」ことだと考えています。
まとめ:「何通送るか」より「何を届けるか」が先
LINE配信で嫌われる理由は、「通数が多いから」ではなく「読む価値がないから」です。週2回送っても読まれる店と、月1回でもブロックされる店の違いは、配信内容の設計にあります。
そして多店舗展開を考えているなら、「この配信の仕組みを新店でも再現できるか」という視点が必要です。ゼロから立ち上げる手間が積み重なると、出店速度の足かせになります。仕組みとして複製できる状態をつくっておくことが、結果として新店の立ち上がりを早め、失敗のリスクを下げます。
「送りすぎかな」と悩む前に、まず自店の配信を振り返ってみてください。「この配信を読んだお客さんは、今夜来店したいと思うか?」——この問いに答えられれば、頻度の答えは自然と出てきます。
「新店を出すたびにLINE運用をゼロから立ち上げている」という状況が続くなら、仕組みの複製から始める必要があります。モバイルオーダーなどの導入支援をしている当事務所では、モバイルオーダーとCRMを一体で設計し、既存店の運用パターンを新店に複製できる状態までを90日間伴走でサポートしています。まず相談だけでも構いません。