こんにちは、ハワードジョイマンです。
たとえば、3店舗を経営している居酒屋チェーンのオーナーが、こんな悩みを抱えていたとします。
「半年前にコンサルと契約したんですが、毎月ミーティングをしても『頑張りましょう』で終わるんです。うちのA店とB店、同じ業態なのに月商が100万円以上違う。理由を聞いても、『店長のやる気の差じゃないですか』としか言わない。これ、ちゃんとした答えになっていないですよね?」
正直に言います。これ、かなりよくある話です。コンサルタントを選ぶ基準が「実績」や「値段」だけになっていると、契約後にこういう状況に陥りやすい。大事なのは、契約前に何を確認したかです。
この記事では、飲食コンサルを選ぶ際に「契約前に確認しておくべきチェックポイント」を、実際の経営課題に照らしながら具体的に解説します。特に「同じ業態なのに店舗間で数字が違う、理由がわからない」という問題をお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
📋 この記事でわかること
- 「店長によって数字が違う」問題が起きる本当の原因
- 飲食コンサルを選ぶ前に確認すべき具体的なチェックポイント
- 精神論で終わらせないコンサルの見分け方
- QSCを数値化して店舗間格差を解消する具体的な方法
こんな方におすすめ
- ✅ 飲食コンサルへの依頼を検討しているが、選び方がわからない方
- ✅ 同じ業態なのに店舗間で売上・利益に大きな差がある方
- ✅ 店長会議で毎回「頑張ろう」で終わってしまっていると感じている方
- ✅ 過去にコンサルや ITツール導入で期待した成果が出なかった方
- ✅ QSCの数値化やアンケート自動回収に興味があるが何から始めるべきかわからない方

「店長のやる気の差」は答えじゃない──数値化できないから精神論になる
まず結論から言うと、店舗間で数字が違う理由を「店長の意識の差」で片付けるコンサルタントとは、契約しないほうがいいです。
なぜかというと、「意識の差」は改善のための打ち手が打てないからです。「もっと頑張れ」では、何を・どのくらい・いつまでに改善すればいいかが誰にもわからない。
A店とB店で月商が100万円違うなら、その差には構造的な理由があるはずです。たとえば──
- 注文を取るまでの待ち時間がB店のほうが長い
- A店では自動でおすすめメニューを案内しているが、B店ではスタッフ任せ
- 料理の提供速度にバラつきがあり、B店ではクレームが月に数件出ている
これらは「QSC(Quality・Service・Cleanliness)」の要素です。問題は、多くの飲食店でQSCが感覚値でしか管理されていないこと。数値化されていないから、店長会議で比較も議論もできない。結果として、「もっと気合いで」という精神論しか残らなくなる。
飲食コンサルを選ぶ際の最初の問いは、「このコンサルタントはQSCを数値で語れるか」だと私は思っています。
「数字が出ていない問題は、解決できない問題じゃなくて、まだ見えていない問題です。見えれば、動ける。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所)
「店長のやる気の差」という説明に違和感を感じているなら、その直感は正しいです。原因を数値で特定できないままコンサルを探しても、選ぶ基準が持てません。無料の特典資料には、飲食店のコストダウンガイドや集客キーワード100選など、自店の現状整理に使えるツールが含まれています。メールアドレスの登録だけで無料で受け取れます。
契約前に確認すべきチェックポイント5選
では具体的に、契約前に何を確認すればいいか。以下のチェックポイントを使って、候補のコンサルタントを診断してみてください。
チェックポイント①:「店舗間の差の原因を数字で説明できるか」を聞いてみる
面談の場で「うちはA店とB店で月商が100万円違うんですが、原因は何だと思いますか?」と聞いてみてください。「現場を見てみないと」は構いません。ただし「やる気や意識の問題かもしれません」という答えが返ってきたら要注意です。優れたコンサルタントは、「まずどのデータを見ますか?」「アンケートの回収はどうしていますか?」と逆に聞き返してきます。
✅ ポイント:数字で診断しようとするコンサルタントを選ぶこと。感覚論を持ち込む人と契約すると、打ち手も感覚論になります。
チェックポイント②:QSCのスコアリング手法を持っているか確認する
「QSCをどう管理しますか?」と聞いたとき、具体的な手法が出てくるかどうかを見てください。たとえば「アンケートを自動回収して接客・料理・提供速度・清潔感の4軸でスコアリングします」という答えがあれば、数値で経営できる体制を作れるコンサルタントです。「定期巡回で確認します」だけでは不十分で、巡回の結果が数値に落とせなければ店長間の比較ができません。
✅ ポイント:QSCを「見る」だけでなく「スコア化する」仕組みを持っているかが分かれ道です。
チェックポイント③:導入するツールの「その後」まで責任を持つか
ITツールの導入を提案されたとき、「導入したら終わり」か「定着まで並走してくれる」かで、現場への浸透率が大きく変わります。私がこれまで飲食店を中心に833件以上の支援に関わってきた中で感じるのは、ツールが現場に定着しないのは「ツールが悪い」からではなく「導入後のサポートがなかった」ことが原因であるケースが多いということです。
✅ ポイント:「導入後90日間は週次でフォローします」くらい具体的な期間とサポート内容を提示できるコンサルタントを選んでください。
チェックポイント④:再来店率・リピート率を最初に問うてくるか
私は必ずクライアントに「再来店率は今何%ですか?」と聞くようにしています。なぜなら、新規集客に費用をかけても、リピート率が低ければザルに水を注ぐようなものだからです。この質問を最初にしてこないコンサルタントは、売上の「入り口」しか見ていない可能性があります。
✅ ポイント:「新規集客の前にリピート率を確認しましょう」と言えるコンサルタントが、本質を見ています。
チェックポイント⑤:「効果が見込めない場合は正直に伝えてくれるか」を確認する
これは聞きにくいかもしれませんが、「うちの店でも効果は出ますか?」と直接聞いてみてください。「絶対に出ます!」と即答するコンサルタントよりも、「現状を確認してから判断させてください」と答えるコンサルタントのほうが、実は信頼できます。効果が見込めない状況に正直な人が、本当に力になれる人です。
✅ ポイント:効果保証より、現状診断を優先するコンサルタントを選ぶこと。
✓ ここまでのポイント
- 「店長の意識の差」で説明するコンサルタントは、数値改善に弱い可能性が高い
- QSCをスコア化できる手法を持っているかが、コンサル選びの分水嶺になる
- ツールの導入後・定着支援まで責任を持てるかを契約前に必ず確認すること
QSCを数値化する流れは理解できても、「うちはどこから手をつければいいか」は記事だけでは判断しにくいはずです。無料の特典資料には、原価管理ツールや在庫管理シートなど、まず自分で数字を整理するための計算ツールが揃っています。登録はメールアドレス一つで完了します。
「QSCを数値化する」とは、具体的に何をすることか
チェックポイントに「QSCのスコア化」という言葉を使いましたが、実際にどうやるのかをもう少し具体的に説明します。
基本の流れはこうです。
QSC数値化 STEP 1
アンケートを自動で回収する仕組みを作る
モバイルオーダーシステムやLINEと連携して、来店後に自動でアンケートが届く仕組みを設計します。紙のアンケートやスタッフが口頭で聞く方式では、回収率が低すぎて統計的に意味のあるデータになりません。
⚠️ よくある失敗:アンケートを作ったはいいが、回収が月に数件しかなく、スコアに信頼性が持てない状態になる。仕組みがなければ、どんなに良い質問設計も機能しません。
QSC数値化 STEP 2
接客・料理・提供速度・清潔感の4軸でスコアを出す
アンケートの設問を「接客の印象」「料理のクオリティ」「料理が届くまでの速さ」「店内の清潔感」の4つに分けて設計し、5段階評価で回答してもらいます。これをA店・B店・C店それぞれに集計すると、たとえば「B店は接客スコアが3.1で、A店の4.2より大幅に低い」という具体的な会話ができるようになります。
⚠️ よくある失敗:「全体的に満足しましたか?」という一問だけのアンケートは、改善点が特定できません。4軸に分けることが肝心です。
QSC数値化 STEP 3
店長会議でスコアを使って議論する
数字が揃えば、会議の中身が変わります。「B店の提供速度スコアが先月から0.5ポイント下がっています。キッチンのオペレーション変更が影響しているのでは?」という会話が生まれる。「もっと頑張れ」は出てこなくなります。
⚠️ よくある失敗:データを集めても、会議でそのデータを使わない。ファシリテーションの設計まで一緒に考えることが重要です。
ちなみに、飲食DX支援を選ぶ際に確認すべき3つのポイントでも書いていますが、ツールを入れること自体が目的になると、こういうプロセスが抜け落ちやすい。「数字を使って議論できる状態を作ること」がゴールです。
「QSCの数値は、店長への評価ではありません。お客さんが店をどう体験したか、その記録です。それを使って、次の一手を考える。それだけです。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所)
モバイルオーダーとQSCスコアがつながると、何が変わるか
モバイルオーダーの導入を支援したお店からは、「モバイルオーダーの導入により客単価がアップした」という声をいただいています。
客単価が上がる理由のひとつは、モバイルオーダーが「おすすめメニューの案内」を仕組みとして自動化できるからです。スタッフのスキルや経験に依存しない。だからA店でもB店でも、同じように機能します。
さらに、モバイルオーダーのシステムとアンケートを連携させると、「注文したメニューに対する満足度」が店舗別・メニュー別で取れるようになります。これがQSCスコアの「料理クオリティ」の軸に直結する。
「モバイルオーダーを入れたら客単価が上がった」で終わるのではなく、「なぜ上がったか」「どの店舗で効果が出て、どの店舗でまだ出ていないか」を数値で追う。そこまでできて初めて、多店舗展開に再現性が生まれます。
飲食店の顧客管理アプリをはじめて導入する前に確認すべき機能と運用の流れも参考にしてみてください。モバイルオーダーとCRMをどう組み合わせるかの整理に役立ちます。
コンサルに相談する前に、自分でできる「事前診断」
コンサルタントに会う前に、自社の状況をある程度整理しておくと、打ち合わせの質が格段に上がります。以下の質問に答えてみてください。
❌ よくあるパターン(整理できていない状態でコンサルを探す)
- 「なんとなく業績が悪い気がする」だけで相談に行く
- 店舗間の差は感じているが、何の数字が違うかを言語化できていない
- コンサルに言われたことをそのまま実行するだけで、自分で判断する基準がない
✅ 推奨アプローチ(事前に数字を整理してから相談する)
- A店・B店・C店それぞれの月次売上・客単価・来店客数を並べて比較できる状態にしておく
- 「どの指標が違うか」に仮説を持ってから面談に臨む(「接客の差だと思う」「提供速度の問題かも」など)
- 今使っているシステム(POS・予約・勤怠など)の月額費用の総額を把握しておく
この3点を整理しておくだけで、コンサルタントとの初回面談が「現状把握の時間」ではなく「打ち手の議論」になります。
また、飲食チェーンの利益改善はどこに相談すれば数字が変わるかという記事でも、相談先の選び方について詳しく書いています。コンサル探しの前に目を通しておくことをおすすめします。
まとめ:「精神論で終わらないか」が、コンサル選びの本質
飲食コンサルを選ぶとき、「実績が豊富そう」「費用が安い」「話が面白かった」は参考にしていい。ただしそれだけで決めると、契約後に「毎回ミーティングが励まし会になる」という状況に陥るリスクがあります。
今回の記事でお伝えしたことを一言でまとめると、「数字で診断して、数字で改善できるコンサルタントを選ぶ」ということです。
QSCをスコア化してアンケートを自動回収する。店舗間の差を数値で比較して、会議で具体的な打ち手を議論する。ツールを導入したら、定着するまで並走する。この3つができるコンサルタントかどうかを、契約前に確認してください。
私自身、21年・飲食店を中心に833件以上の支援に関わってきた中で、「数値化できていない問題を精神論で乗り越えようとして疲弊するオーナー」を何人も見てきました。その経験から作ったのが、QSC可視化プログラムと店長会議のファシリテーション支援です。
「うちの店長間の差、一度ちゃんと診断してほしい」という方は、まずお電話でも構いません。静岡を拠点に全国対応しています。
📞 0543518655(有限会社繁盛店研究所/平日10:00〜15:00)
「店舗間の差をQSCで数値化したい」「モバイルオーダーとアンケート回収を一体で設計したい」という具体的な課題まで来た方には、モバイルオーダーなどの導入相談の窓口が直接の入口になります。導入・初期設定代行から90日間の定着支援まで、有限会社繁盛店研究所が一体で対応します。過去のIT導入で定着しなかった経験がある方ほど、この窓口から相談してみてください。